ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459552hit]
■おばあちゃんと僕の約束、秋が来るとき、ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今、金子差入店
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『おばあちゃんと僕の約束』“หลานม่า(LAHN MAH) ”
2018年6月17日付題名紹介『バッド・ジーニアス 危険な天
才たち』などを手掛けるタイの映画会社GDH559が製作し、昨
年度のタイ興行第2位、インドネシア、マレーシアなどでは
アジア映画の歴代第1位を記録したという作品。
物語の舞台はタイの首都バンコクのタラート・プルー地区。
そこにある鉄道駅近くの商店街に老婦人が経営するお粥の店
があった。そしてその婦人には3人の子供がいたが…。
長男は成功者で裕福な暮らしをしており老いた母親には同居
を勧めるものの、実は親子関係は芳しくない。次男は生活破
綻者で母親のところに来るのは金の無心だけ。
そんな母親の面倒はシングルマザーの長女が見ていたがそれ
も限界が近づいている感じだ。しかも母親に不治の病が見つ
かり、余命が長くないことを知らされる。
そこでその長女の息子が動き出す。実は父方の従姉妹が祖父
の介護をしてその死後に邸宅を相続したことを聞きつけ、そ
んな恩恵に預かろうと祖母の介護に名乗り出たのだ。
つまり打算で祖母の家に一緒に住むことにした孫息子だった
が、お粥の店を手伝おうとする孫息子は早朝から始まる仕込
みに起きられず、祖母の気に入られない。
しかしそんな祖母と孫の絆が少しずつ深まり始める。そして
それは家族を繋ぐ意外な真実を明らかにしていった。
出演は中国系タイ人の俳優・歌手で2024年4月紹介『ふたご
のミーとユー―忘れられない夏―』にエンディングテーマ曲
を提供しているプッティポン・アッサラッタナクンと、主に
CMで活躍し78歳で映画デビューのウサー・セームカム。
他にオキサイド・パン監督作品に主演歴を持つサンヤー・ク
ナーコン、『バッド・ジーニアス』で校長役のサリンラット
・トーマス、2019年7月紹介『ホームステイ ボクと僕の100
日間』などのポンサトーン・ジョンウィラート、タイ版『花
より男子』で主演のトンタワン・タンティウェーチャクンら
が脇を固めている。
脚本は、2016年2月紹介『すれ違いのダイアリーズ』などの
トッサポン・ティップティンナコーンが自身の体験に基づい
て執筆。監督と共同脚本を『バッド・ジーニアス』のテレビ
版を手掛けたというパット・ブーンニティパットが担当して
いる。
本作の英語題名は“How to Make Millions Before Grandma
Dies”というもので、それを知ってさらに以前の作品の印象
からは、若い主人公が資金集めに奮闘するようなもっとポッ
プな作品を想像していた。
ところが実際の作品は、何というかしっとりとした人間ドラ
マで、それは万人に受けるオーソドックスで見事な作品だっ
た。しかもそれを人気の若手俳優に演じさせる、これも見事
な企画と言えるものだ。
その若手俳優の好演もあって、思わず応援したくなるような
作品だった。
公開は6月13日より、東京地区は新宿ピカデリー、シネスイ
ッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国ロード
ショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社アンプラグドの招待で試写を観
て投稿するものです。
『秋が来るとき』“Quand vient l'automne”
2023年10月紹介『私がやりました』などのフランソワ・オゾ
ン監督による2024年の作品。前作では女性の生き方を描いた
3部作の最終章と称されていたが、本作もある意味女性の生
き方を描いたものだ。
主人公はパリ郊外の田園地帯で暮らす高齢の女性。彼女には
[5]続きを読む
03月16日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る