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On the Production
by 井口健二
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■ネムルバカ、花まんま、JOIKA 美と狂気のバレリーナ
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『ネムルバカ』
原作者の石黒正数が29歳の時(2008年)に書き始めた青春コミ
ックスを、2021年『ベイビーわるきゅーれ』が話題となった
坂元裕吾監督が同世代の28歳で映画化した作品。
大学の女子寮で共同生活をしている2人の女子大生。1人は
大学に入ったものの将来の目標もなく、ただ日々を過ごして
いる。しかしもう1人は3人の男子を従えたバンドで音楽に
打ち込み、今やメジャーデビューも夢ではない状況だ。
そんな2人だが、普段は居酒屋で酒を酌み交わし、時にはラ
イヴで青春を発散し、またはバイトで面倒な客を相手にやや
こしい愚痴を聞いたりもしている。そしてバイト先の店長か
らは怪しげな誘いもある。
そんな女子大生の日常が描かれて行く。
出演は乃木坂46の久保史緒里と2017年3月紹介『ReLIFE
リライフ』などの平祐奈。他にスーパー戦隊シリーズ「騎士
竜戦隊リューソージャー」の綱啓永、「暴太郎戦隊ドンブラ
ザース」の樋口幸平。
さらにお笑いコンビ「ロングコートダディ」の兎、ロックバ
ンド「the dadadadys 」の儀間陽柄、2020年『弱虫ペダル』
などの長谷川大、2023年『ゴジラ-0.1』などの高尾悠希。そ
れに吉沢悠、伊能昌幸らが脇を固めている。
物語自体は何となくありものっぽい感じだが、これが青春な
のだろうし。僕自身の大学生時代はもう50年以上も前のこと
になるが、それでも周囲にはプロの作家を目指す仲間なども
いて、そんな青春時代を懐かしむ感じもした。
それと試写状を見た時にはバンド活動という文言があって、
何となく乃木坂の久保がその役かと思っていたら、平がそっ
ちという意外性も良かった。実際に平はギター演奏や歌唱も
よく頑張っていたものだ。
そして彼女が歌う映画のタイトルと同名の楽曲は、その成立
の過程の話なども面白くて、それなりの名曲のようにも聞こ
えてきた。そんなことも含めて巧みに作られた青春ドラマが
描かれていたものだ。
現代の青春や学生生活がどんなものかは知らないが、僕自身
にとっては懐かしさもあって、良くできた青春ドラマと感じ
られた。少なくとも暴力や抗争に明け暮れるようなドラマよ
りは良い。
公開は3月20日より、東京地区はTOHOシネマズ日本橋、新宿
ピカデリー、渋谷シネクイント、アップリンク吉祥寺他にて
全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ポニーキャニオンの招待で試写
を観て投稿するものです。

『花まんま』
原作者の朱川湊人が2005年の直木賞を受賞した短編集からそ
の表題作を、2023年4月紹介『水は海に向かって流れる』や
2002年4月紹介『パコダテ人』などの前田哲監督で映画化し
た作品。
主役は幼くして両親を亡くした兄妹。父親は妹がまだ1歳の
時に事故死し、母親は兄が高校生の時に他界した。そして兄
は、父親が残した妹を守れという言葉を胸に懸命に働き、大
学に行った妹が学者肌の男と結婚式を迎えるまでになった。
ところがそんな妹の結婚相手が訪ねてきた式の前々日。職場
にいるはずの妹が姿を消す。そして引っ越し荷物を調べた兄
は、ある幼い頃の記憶を甦らせる。それは親を心配させない
ため絶対に秘密と兄妹で誓い合ったものだった。
こうして記憶をたどる兄の前に、驚愕の事実が明らかになっ
て行く。
出演は鈴木亮平、有村架純。他に鈴鹿央士、ファーストサマ
ーウイカ、安藤玉恵、オール阪神、オール巨人、板橋駿谷、
田村塁希、小野美音、南琴奈、馬場園梓。そして六角精児、
キムラ緑子、酒向芳らが脇を固めている。

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02月23日(日)
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