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On the Production
by 井口健二
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■HERE 時を越えて、サブスタンス、犬と戦争
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『HERE 時を越えて』“Here”
1994年『フォレスト・ガンプ/一期一会』でオスカー監督賞
受賞のロバート・ゼメキス、脚本賞受賞のエリック・ロス、
主演男優賞受賞のトム・ハンクス、それに共演のロビン・ラ
イトが30年ぶりに再結集したファンタシー要素の強い作品。
物語の舞台は北アメリカ大陸の東海岸。遠方に活火山が臨ま
れるその土地には、大古は恐竜が跋扈し、またハチドリやト
カゲ、トンボなども生息していた。やがてその土地に人類が
現れ、開墾が進められて住居が建ち始める。
そして道を挟んだ向かいには大きなコロニアル様式の邸宅が
建ち、その邸宅を臨む位置に本編の真の主人公である住宅が
建設される。そこには最初、ジョンとポーリーンという夫妻
が入居した。
やがて時が流れ、住人は代替わりしてアルとローズという夫
妻が入居、夫妻の間にリチャードが誕生する。さらに2人は
全部で4人の子供に恵まれ、リチャードはマーガレットと結
婚、2人の間にはヴァネッサが誕生する。
そんなリチャードも時を経て家を売却するに至り、そこには
ヘレン、デヴォンと息子のジャスティンが入居するが…。そ
んな住人の変遷を街角に建つその家は 100年以上にわたって
見続けていた。
上記以外の共演者は2014年5月紹介『トランセンデンス』な
どのポール・ベタニー、2014年10月紹介『天国はほんとうに
ある』などのケリー・ライリー、それに2011年5月紹介『ハ
ンナ』で映画デビューしたというミシェル・ドッカリーらが
脇を固めている。
なお本作はリチャード・マグワイアが2014年に刊行したグラ
フィック・ノヴェルに基づいており、その原作からロスとゼ
メキスの共同脚本で映画化されたものだ。
またその撮影では、ハンクス、ライトらは高校生から初老に
至るまでのすべての年代を自ら演じており、CGIによる若
返り及び老化のシステムを駆使して映像が作られているのも
話題となっているところだ。
家屋を主人公にしてそれを定点で描く作品としては、1942年
にアメリカの絵本作家ヴァージニア・リー・バートンが発表
した『ちいさいおうち』を思い出すが、本作ではそれを内側
から描いた作品と言える。
しかも結末では1952年にウォルト・ディズニーが映像化した
短編映画『小さな家』を思い出させる演出もあったりして、
そのどちらも好きな自分には本当に嬉しくなる作品だった。
正しくゼメキスの真骨頂と言える作品だろう。
公開は4月4日より、東京地区はTOHOシネマズ日比谷他にて
全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社キノフィルムズの招待で試写を
観て投稿するものです。
『サブスタンス』“The Substance”
1990年『ゴースト:ニューヨークの幻』などの主演女優デミ
・モーアに、初のゴールデングローブ主演女優賞の受賞と、
初のオスカー主演女優賞ノミネートをもたらした作品。
主人公はハリウッド大通りの星にも刻まれた人気女優。しか
し50歳の誕生日を迎えた今、テレビのエクササイズ番組で頑
張ってはいるものの容姿の衰えは隠せない。そんな彼女が主
役の交代を耳にしたとき、ある情報が寄せられる。
それは彼女の身体から若い分身を創り出し、意識はそのまま
に1週間交代でその分身と入れ替わるというもの。その処置
が出来れば彼女は自分自身のままで若い身体が手に入るとい
うものだった。
そんな情報に最初は耳を貸さない彼女だったが、新人募集の
広告を見付けた彼女は遂にそれを受け入れ、創り出された分
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01月26日(日)
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