ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459563hit]

■ビートルジュースビートルジュース、ベルナデッド 最強のファーストレディ
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『ビートルジュースビートルジュース』
             “Beetlejuice Beetlejuice”
1988年に公開されてティム・バートン監督の名前を一躍世界
に轟かせたホラーコメディの続編が35年ぶりに登場。しかも
監督は勿論、出演者や音楽も前作のままの本気の作品だ。
お騒がせ者のビートルジュースが暮らす死者の世界で大事件
が勃発。ビートルジュースの元妻で、死者の魂を吸い取り、
文字通りの無き者にする力を持った魔女ドロレスがビートル
ジュースへの復讐の念に燃えて復活したのだ。
一方、35年前にビートルジュースと交流をもったリディアは
死者を見ることができる霊能者として成功。今やTV番組を
持つほどの人気者だった。しかしその能力を信じない一人娘
アストリッドとの関係は上手く行っていないようだ。
そんなこんなのハロウィーンの夜。とある事情で娘のアスト
リッドが冥界に連れ去られてしまう。このためリディアはビ
ートルジュースを呼び出して娘を取り戻そうとするのだが、
そこにドロレスも参戦してとんでもない騒動が巻き起こる。
出演はビートルジュース役のマイケル・キートン、35年ぶり
に同じ役に挑んだウィノナ・ライダー、それにキャサリン・
オハラが前作から再登場。そこにバートン監督のNetflix 作
品で話題になったジェナ・オルテガが加わる。
さらにジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、アーサー
・コンティ、ウィレム・デフォーらが脇を固めている。
原案と脚本は2011年6月紹介『アイ・アム・ナンバー4』な
どのアルフレッド・ガフとマイルズ・ミラー。また原案には
2012年8月紹介『リンカーン/秘密の書』などのセス・グレ
アム=スミスも名を連ねている。
さらに音楽は前作も手掛けたダニー・エルフマンが担当して
いるものだ。
バートン監督はホラー映画に関してはかなりマニアックな人
で、以前は記者会見などにこちらもマニアックな質問を用意
して、僕が質問すると実に嬉しそうに答えを返してくれてい
たが…。最後は通訳の誤訳にやられてしまった(怨)。
それはさて置き、本作はそんな監督の良くも悪しくもマニア
度満点の作品。観客としてはその流れに乗れるかどうかが勝
負と言えそうだ。なお個人的には前作の結末に少し違和感が
あったが、今回その違和感が解消したことも嬉しかった。
公開は9月27日より全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ワーナーブラザース映画の招待
で試写を観て投稿するものです。
またこの作品の試写は8月中に行われたが、情報解禁の関係
で今回の投稿となりました。

『ベルナデッド 最強のファーストレディ』“Bernadette”
フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーヴが、1995年
から2007年まで在任した第22代フランス大統領ジャック・シ
ラクの妻を演じた2023年製作のフレンチコメディ。
映画では巻頭でナレーションに換えたコーラス団の歌声を使
って「フィクションを交えている」という但し書きが提示さ
れる。でもフランス人ならどこまでが真実かなのは自明なの
だろうし、正直すべて真実の可能性も高い。
因に映画が描くのはシラクが大統領だった12年間だが、時間
軸などはかなりいじられているようで、映画では後半に出て
くるフランスワールドカップは1998年、最初の任期の3年目
に行われたものだ。
そして映画では、元々地方議会議員で政治感覚もある妻が大
統領になった夫から疎まれ続け、それに対して壮大な復讐を
遂げて行く様子が見事に描かれている。同時にそれは夫の人

[5]続きを読む

09月22日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る