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On the Production
by 井口健二
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■パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー、エクソシスト信じる者、最悪な子どもたち、フジヤマコットントン
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』
           “PAW Patrol: The Mighty Movie”
2013年に本国のカナダで放送開始、現在では全世界 160カ国
以上で放送されているという幼児向けテレビアニメーション
の劇場版。因に日本では2019年からテレビ東京系列にて放送
されているようだ。
物語はリーダー格の人間の少年と、様々なアイテムを活用し
て活動する6匹の子犬が活躍し、人間社会のいろいろな危機
を解決する「レスキュー・アクション・アドヴェンチャー」
と称されている。
そして本作では、最初にスクラップ置き場を襲う危機に立ち
向かうパウパトの活躍が描かれる。しかしそれはある陰謀の
始まりだった。その犯人は現場から強奪した巨大磁石で隕石
を誘導し、ある物質を手に入れようとしていたのだ。
ところが街に落下した隕石からその物質を先に手にしたのは
パウパト。その物質はパウパトの能力を拡大する作用を発揮
する。こうして新たな能力を手に入れたパウパトは活動の幅
を広げるが…。
陰謀の犯人は、かつてパウパトと対立した街の元市長らとも
共謀し、パウパトに最大の危機が訪れる。
試写会は日本語吹き替え版で行われたが、その声優陣は潘め
ぐみ、石上静香、小市眞琴、井澤詩織、松田颯水、小堀幸、
矢作紗友里のレギュラーに加えて、安倍なつみ、さらに仲間
由紀恵らが担当している。
映画では太陽系外の彗星の巣のようなものも描写され、それ
なりに科学的なところもある。その一方で、あのサイズの隕
石が激突したら、この程度の災害では済まないよな…とか。
いろいろ突っ込みどころは満載の作品。
とは言うものの、描いているのはパウパト同士の友情や能力
の優劣に対する感情などそれなりに考えられて作られていた
ものだ。それはお子様向けのレヴェルではあるけれど、大人
の目で見てもそれなりに納得できる話にはなっていた。
まあこれはこれでいいだろう…と思える程度には完成されて
いたものだ。小さい子供を連れて観に行けば、親もそれなり
には楽しめる作品だ。
公開は12月15日より全国ロードショウとなる。
なお本作の一般公開では「ドーラとまぼろしの生き物」とい
う短編アニメーションが同時上映されることになっており、
2本併せての上映時間が82分となっている。

『エクソシスト信じる者』“The Exorcist: Believer”
1973年公開で同年度の全米No.1興行記録に輝いたホラー映画
の、ある意味正当な続編と言える作品。
その物語は13年前にカメラマンの夫と身重の妻を襲った地震
から始まる。その災害で妻は瓦礫に埋まり、命を救えるのは
母体か胎児かの一方のみという究極の選択が夫に迫られる。
そこで妻は夫に子供だけは守ってと懇願するが…。
それから13年後、男手一つで娘を育て上げた主人公は、娘が
友だちと共に行方不明になるという事態に遭遇する。そして
3日後に帰ってきた娘には3日間の記憶がなく、それに続い
て不可解な出来事が周囲を襲い始める。
やがてその出来事には悪魔の存在が関っているとの推論がな
され、一緒に行方不明になった友人の家族や地元の教会と共
に悪魔払いの儀式が準備される。しかしそれはキリスト教会
だけの問題に留まらなかった。
脚本と監督は2023年3月紹介『ハロウィン THE END』などリ
ブート3部作を手掛けたデヴィッド・ゴードン・グリーン。
製作も同作や2015年6月紹介『パージ』なども手掛けたジェ
イソン・ブラムが担当している。

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10月29日(日)
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