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On the Production
by 井口健二
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■Infini-T Force(インフィニティ・フォース)、ドリーム、ギフテッド
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『Infini-T Force(インフィニティ・フォース)』
テレビアニメ制作会社タツノコプロの創立55周年を記念して
製作された新作テレビシリーズの第1話〜第4話を観させて
貰った。
お話の背景は現代。渋谷駅前のスクランブル交差点で突然戦
闘が起こる。その戦闘はそこに現れたヒーローたちによって
収束されるが、戦闘に巻き込まれた少女の手に大きな鉛筆の
ような物体が残される。
その物体は所持した人間の望みを何でも叶えるという究極の
アイテムだった。そしてそこに現れたヒーローたちは…。
何とこの作品では、タツノコプロが1970年代に製作した人気
シリーズ『科学忍者隊ガッチャマン』や『破裏拳ポリマー』
『新造人間キャシャーン』『宇宙の騎士テッカマン』などの
ヒーローたちが一堂に会するという破天荒なお話だ。
そして少女の手にもたらされたアイテムを巡って、パラレル
ワールドを含む全宇宙を滅ぼそうとする怪人や、それを取り
巻く敵たちとの次元を超えた戦いが繰り広げられる。
シリーズ構成は、2007年7月紹介『阿波DANCE』などの
大野敏哉。監督は、本作が初登板だが2014年『PSYCHO-PASS
サイコパス 2』などのシリーズディレクターを務めた鈴木
清崇が担当している。
声優は茅野愛衣、関智一、鈴村健一、斉藤壮馬、櫻井孝宏。
さらに斧アツシ、安元洋貴、平川大輔、花澤香菜ら。
異なるシリーズのキャラクターが一堂に会するという作品で
は、最近はディズニー=マーヴェルの『アベンジャーズ』や
ワーナー=DCの『ジャスティス・リーグ』が華々しいが、
これらはユニヴァース物とも呼ばれているようだ。
そのユニヴァース物では、さらにユニヴァーサルから2017年
7月紹介『ザ・マミー呪われた砂漠の王女』を筆頭に往年の
ホラーの怪人たちが結集する「ダーク・ユニバース」も発表
されている。
一方、ワーナーからは2017年2月紹介『キングコング髑髏島
の巨神』を切っ掛けに東宝怪獣の総進撃が始まりそうだが。
考えてみると、ゲストキャラ登場の1962年『キングコング対
ゴジラ』は別物としても、1964年『モスラ対ゴジラ』がその
嚆矢であったことは注目すべきところだろう。
そして本作もそのユニヴァース物となる訳だが、実はオリジ
ナルシリーズの世界観が異なっていると、そのキャラクター
を単純に結集しただけでは、ストーリーに矛盾が生じること
になってしまう。
正直に言って、マーヴェルユニヴァースのマイティ・ソーな
どは、その役割に違和感を感じてしまうものだ。
それに対し本作が採った手段は、何と各キャラクターが別の
パラレルワールドから呼び寄せられたという設定。それなら
世界観の違いも解消され、現代という一つの世界観の中で物
語を構築できる。
さらに本作では、それぞれが自分の世界を消滅させられたと
いう悲しみを背負っての闘いとなっている。
斯くして観ることのできた第1話〜第4話では、上述の設定
が明らかになると共に、様々な人間ドラマやさらに大きな展
開も予感させるもの。これは僕みたいな者にも納得の作品に
なっていた。
放送は、関東ローカルでは10月3日より、日本テレビの深夜
25:59〜の枠にて。その他、読売テレビ、札幌テレビ、静岡
第一テレビ、広島テレビ、福岡放送でも10月中の放送が予定
されている。
さらに本作では、2018年2月公開予定で劇場版の製作も発表
されており、これは楽しみな展開になりそうだ。
『ドリーム』“Hidden Figures”
すでに2017年7月9日に題名紹介している作品だが、重要な
作品でもあるので、公開前に改めて紹介することにしたい。
因に試写状に書かれていた邦題から、サブタイトルが消えた
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09月03日(日)
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