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On the Production
by 井口健二
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■フライト・ゲーム、セデック・バレの真実、エアポート2014(アサフェス)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『フライト・ゲーム』“Non-Stop”
2009年6月及び2012年10月紹介の『96時間』シリーズなど
で、最近はアクション俳優の感じが強くなってきたリーアム
・ニースン主演によるスカイアクション作品。
主人公は旅客機に匿名で乗り込む航空保安官。プライベート
に問題を抱えているらしい彼が、その日の任務でロンドン行
きの深夜便に乗客として搭乗する。ところが他の乗客も寝静
まった頃、彼の携帯に乗客の1人と名告るメールが届く。
しかもその携帯は任務用で、「この番号への侵入は違法だ」
と返信した主人公に相手は主人公の行動を監視していること
を示唆。さらに「1億6000万ドルを指定口座に振り込まない
と、20分ごとに1人死ぬ」と送り返してくる。
この事態に主人公は機長に最寄りの空港への着陸を要請する
が、大西洋の真ん中ではロンドンに飛ぶしかなかった。そし
て第1の殺人が意外な展開で発生する。さらに保安局に乗客
名簿のチェックを依頼した結果は全員シロ。
しかも保安局の調査で指定された口座が主人公の名義と判明
し、公安局の疑いは主人公に向けられる。こうして彼は任務
も解除され、孤立無援で姿の見えない犯人を追うことになる
が…。
共演は、2013年10月紹介『キャリー』などのジュリアン・
モーア、2011年6月紹介『モンスターズ/地球外生命体』や
2012年9月紹介『アルゴ』にも出ていたスクート・マクネイ
リー。
さらに、長編映画デビュー作の『それでも夜は明ける』でい
きなりオスカー候補になったルピタ・ニョンゴらが脇を固め
ている。
監督はスペイン出身で、2011年4月紹介のニースン主演『ア
ンノウン』や2009年9月紹介『エスター』などのハウメ・コ
ジェ=セラ、製作はヒットメーカーのジョール・シルヴァが
担当している。
映画の前半では謎解きやかなり奇抜な仕掛けなどがヴァラエ
ティ豊かに展開されているが、それが後半になると一気呵成
にアクションにシフトして行く。その転換も絶妙の作品で、
さすがスペイン出身監督の作品と言う感じもした。
また狭い機内でのアクションも、本当に技と技の掛け合いと
いう感じの振り付けで、ニースンには『96時間』シリーズ
の主人公も髣髴とさせて、正にはまり役という感じになって
いた。
公開は9月6日から、全国一斉のロードショウとなる。
『セデック・バレの真実』“餘生”
2013年2月に紹介したウェイ・ダーション監督によるドラマ
作品『セデック・バレ』の背景である1930年に台湾で起きた
抗日暴動事件を取材したドキュメンタリー。
ダーション監督の作品は、前後編の上映時間が4時間36分に
及ぶ掛け値なしの超大作で、そこで詳細に描かれた「霧社事
件」は、戦前の日本人が犯した罪として国民の全員が心に刻
み付けておくべきものと認識できた。
しかし描かれた物語の中で、特に現地人でありながら日本名
を与えられて警官となっている2人や、日本からやってきて
現地の女性と家族を持った警官の姿は、その背景などは紹介
されるものの物語の全体の中では埋もれていた。
そんなドラマ作品を観ていて気になったところが、本作では
余すところなく描かれている。勿論それは現代に取材され、
その子孫などが語っているに過ぎないものではあるが、今の
日本人からは想像もできなかった状況が明白にされる。
そして本作では、事件のその後にも言及され、日本人警官の
家族のちょっと意外な行く末や、生き残った現地の人々の数
奇な運命なども紹介される。そこにもまたドラマが存在して
いたものだ。
さらに本作では、セデック・バレの人々が暴動を起こすに至
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07月06日(日)
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