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On the Production
by 井口健二
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■アイ・フランケンシュタイン、ALL YOU NEED IS KILL、ドライブイン蒲生
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『アイ・フランケンシュタイン』“I, Frankenstein”
詩人の妻メアリー・シェリーが19世紀前半に発表した怪奇小
説に基づき、2003年11月紹介『アンダーワールド』の原作者
としても知られるケヴィン・グレヴィオーが新たに創作した
グラフィックノヴェルを映像化した作品。
物語の始まりは19世紀初頭。若き科学者ヴィクター・フラン
ケンシュタインは墓場から掘り出した死体を恕リぎ合わせて理
想の体を作り出し、そこに生命を吹き込むことに成功する。
しかしその生命体は怪物と化し、科学者への復讐を遂げた末
に北極圏へと姿を消す。
一方、地上では神の許を追われた堕天使と、神に遣わされた
ガーゴイルとの間で長い戦いが続いていた。しかし消耗戦に
終始したその戦いにはガーゴイル側の勝利が近づいていた。
ところがそこにヴィクター・フランケンシュタインの生命体
が200年を経た今も生存している事実が判明する。
それは堕天使側には起死回生の秘策となり得るもの。こうし
て200年を生き延びた生命体に新たな試練が開幕する。それ
は人類の存亡を賭ける究極の戦い。その戦いに、人間社会へ
の参加を拒否され、自らの人間性を否定せざるを得なかった
生命体が巻き込まれて行く。
主演は、2012年4月紹介『ラム・ダイアリー』や2013年4月
紹介『エンド・オブ・ホワイトハウス』などのアアロン・エ
ッカート。
これに2012年3月紹介『キラー・エリート』などのイヴォン
ヌ・ストラホフスキー、2003年2月紹介『LOTR/二つの塔』
などのミランダ・オットー、『POTC』シリーズなどのビル・
ナイらが共演し脇を固めている。
監督は、2009年6月紹介『30デイズ・ナイト』の脚本など
で知られるスチュアート・ビーティ。因にビーティは第2作
以降の『POTC』のストーリーなども手掛けており、監督は本
作が2作目とのことだ。
昔のホラー映画ファンだと、「フランケンシュタインは彼を
作り出した科学者の名前で、怪物には名前はない」と何度も
言った経験がある。そこにこの題名はかなり抵抗感があった
が、映画を観てなるほどと思わせるのは上手いところだ。
映画の製作フタッフには『アンダーワールド』の関係者も多
くいて、映画全体の雰囲気も似通う作品だが、これは物真似
ではなくそれが狙いの作品だろう。ただしお話自体は『アン
ダーワールド』ほどどろどろしていなくて判り易かった。
公開は9月6日から予定されている。
『ALL YOU NEED IS KILL』“Edge of Tomorrow”
「SFマガジン読者賞」を受賞したこともあるという桜坂洋
の原作を、トム・クルーズ主演、2002年11月紹介『ボーン・
アイデンティティー』以降の全3部作などを手掛けたダグ・
ライマン監督で映画化した作品。
物語の舞台は、異星人の攻撃が続いているヨーロッパ戦線。
ドイツに発した侵略は、地中を潜行して突如戦場に現れる敵
の戦法に翻弄され、地球人側の最前線はドーバー海峡にまで
後退しているようだ。
そんな中、地球連合軍の広報担当将校だった主人公はイギリ
スの司令本部を訪れる。ところがそこで司令官の不興を買っ
た主人公は、身分をはく奪された上に脱走兵として最前線に
向う突撃部隊に編入されてしまう。
こうして激戦の場に放り込まれた主人公は、何とか戦場を彷
徨う内に偶然敵の一体を倒すが…。その直後に襲撃されて死
んだはずの彼が目覚めたのは、自分が突撃部隊に編入される
直前の時点だった。
そんなことが何度か繰り返され、自分が時間ループにいると
知った主人公は徐々に戦線の奥に侵入。そこで伝説の女性兵
士に出会った主人公は、「今度目覚めたら私を探しなさい」
と命じられる。
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06月08日(日)
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