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On the Production
by 井口健二
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■メガ・シャークVSメカ・シャーク
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『メガ・シャークVSメカ・シャーク』
“Mega Shark vs. Mecha Shark”
アメリカのジャンル系映画会社The Asylum製作による2014年
3月全米公開の作品。
物語の幕開けはエジプトのアレクサンドリア港。地中海に臨
むナイル河口のその港で、旱魃対策のために曳航中の巨大な
氷山が突然崩壊。中からメガ・シャークが姿を現す。それは
過去2度にわたって人類を襲った恐怖の再来だった。
この事態に国連は直ちに世界の海域を封鎖。海運の止まった
世界経済は危機に瀕する。しかし国連も手を拱いているだけ
ではなく、メガ・シャークに対抗する武器を開発していた。
そして緊急事態に試運転もしないまま出動させるが…
Asylum社は、2009年に“Mega Shark vs. Giant Octopus”、
2011年にも“Mega Shark vs. Crocosaurus”という作品を発
表しており、本作はシリーズ第3弾となるようだ。因に前の
2作は本国でも直接DVD発売だったようで、本作は初めて
の劇場公開作品となっている。
その第3弾では、今までの作品では主に巨大生物と闘ってき
たらしい巨大ザメが、人類開発の機械ザメと戦う。しかもそ
のメカ・シャークは海洋学者が研究用に開発していた装置を
巨大化/強化したもの。それにはAIも装備されている。
そんな巨大メカ・シャークがメガ・シャークに挑むのだが、
そこには思いもよらない落とし穴が待ち構えていた。
出演は、今年の米アカデミー賞を賑した『アメリカン・ハッ
スル』にも出ていたエリザベス・ローム、テレビ『スターゲ
イト』などのクリストファー・ジャッジ。それに本シリーズ
の第1作ではヒロインを演じたデビー・ギブスン。
監督は、一時はILMで2011年7月紹介『ランゴ』のVFX
などを担当していたエミール・エドウィン・スミス(本作の
VFXも担当)。脚本は、2012年に“40 Days and Nights”
というSF映画を発表しているH・ペリー・ホートンが担当
している。
登場する男女のコンビがしっかり夫婦という設定で、そこに
ごちゃごちゃした男女関係などもなく、いたってシンプルな
物語が展開される。その辺は好感が持てるというか、観せた
いものを観せるというコンセプトはあるようだ。
それに氷山から怪獣が登場するというのは『キングコング対
ゴジラ』のゴジラ登場を髣髴とさせるし、それが曳航中とい
うのは、同作のコングの姿も思い出させる。そんなことで何
となくニヤニヤしてしまう作品でもあった。
サーヴィス精神が旺盛すぎて食傷気味になってしまうところ
もあるが、とにかくやりたい放題を一所懸命にやっていると
ころは認めたい作品になっていた。
公開は5月18日から。東京は新宿シネマカリテにて「カリテ
・ファンタスティック!シネマコレクション 2014」の
1本として上映される。
04月27日(日)
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