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On the Production
by 井口健二
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■第54回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。 ※
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明けましておめでとうございます。
どうにか3回目の正月を迎えました。本年もよろしくお願
いします。
ということで、早速、本年最初の話題は、ちょっと意外な
展開になったオスカー賞レースの情報から。
前々回紹介した長編アニメーション作品賞部門の予備候補
に続いて、今回は視覚効果賞部門の予備候補が発表され、
“Hulk”
“The Lord of the Rings: The Return of the King”
“Master and Commander: The Far Side of the World”
“Peter Pan”
“Pirates of the Caribbean:
The Curse of the Black Pearl”
“Terminator 3: Rise of the Machines”
“X2”の7作品が挙げられた。
この内、ニュージーランドのVFX会社Wetaが担当した
“The Lord of the Rings”と、 Cinesite担当の“X2”を除
く5作は、いずれもILMの担当作品ということで、依然と
して同社の強さを見せつけた感じだ。ただし“Peter Pan”
には、ディジタル・ドメインとソニー・イメージワークスも
参加しているそうだ。
というところで、このリストを見て気付かれた人も多いと
思うが、今回発表された予備候補の中に、『マトリックス』
の2作品が選ばれなかった。もちろんこの他にも“Bad Boys
2 Bad”や“Chharlie's Angels/ Full Throttle”など選ば
れなかった作品はいろいろあるが、やはり1999年度の受賞作
の続編についてはちょっと気になるところだ。
これについてアカデミー委員会からの公式の説明はされて
いないが、実は今回、配給元のワーナーは、同じ年度中に2
作品が連続して公開された同作が、互いに票の喰い合いにな
るのを避けるため、敢えて『リローデッド』の推薦を止め、
『レボリューション』1本に絞る作戦に出ていた。ところが
一部の選考委員からは、『レボリューション』の視覚効果が
前作を上回っていないという意見が出て、そのために予備候
補からも外れてしまったということのようだ。
しかし、FXシーンの数量では間違いなく、他の予備候補
のいくつかを上回っている作品が、候補に挙げられなかった
ことについては、疑問の声も上がってきている。
ということで、『マトリックス』の続編が最終候補に挙が
る可能性は全く無くなってしまった訳だが、確かにワーナー
の作戦失敗の感は否めないものの、僕の感覚では、この2作
が1本で作られていれば、恐らくは物語も視覚効果も、もっ
とバランスの良い作品に仕上がっていたと思われる。特に、
『リローデッド』のハイウェイのシーンは映画史にも残る名
場面と思っていただけに、今回予備候補にもならなかったこ
とは、残念と言うほかはない。
なお、最終候補は3本選ばれるが、その内“The Lord of
the Rings”と“Pirates of the Caribbean”は固いところ
だろう。で3本目は、“Master and Commander”と“Peter
Pan”はまだ見ていないが、“Hulk”か“Terminator 3”、
“Hulk”なら順当という気がする。そしてWetaとILMの対
決となる訳だが、ここでもし“The Lord of the Rings”が
受賞すれば、シリーズ3作が3年連続で受賞となるもので、
シリーズでは最初の『スター・ウォーズ』3部作、会社では
ILMが達成しているとは言うものの、これらを同時という
のは正に快挙と言えるものだ。
全部門の候補の発表は1月27日、受賞式は2月29日の日程
になっている。
* *
お次は、信条的にはあまり好まないが、一応報告しておき
たい話題で、先日行われたイラクのサダム・フセイン拘束作
戦に使われた名称のOperation Red Dawnが、実は1984年製作
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01月01日(木)
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