ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460289hit]

■第51回
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。       ※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
 今回は続編の話題からで、まずは新作“Timeline”が今月
末に全米公開される監督リチャード・ドナーから、1985年に
監督した“The Goonies”(邦題:グーニーズ)の続編の計
画が発表されている。                 
 前作は、スティーヴン・スピルバーグの原案製作、スピル
バーグとクリス・コロンバスの脚本を、ドナーが監督したも
のだが、後に『ハリー・ポッター』を手掛けるコロンバスに
とっては前年の『グレムリン』に続く第2作であり、ドナー
も先に『オーメン』『スーパーマン』はあるものの、翌年の
『リーサル・ウェポン』で本格的にブレイクする直前の作品
といえる。                      
 物語は、海辺の小さな町に住むマイキー筆頭に、マウス、
データ、チャック、スルースの少年グループが、海賊「片目
のウィリー」の残した財宝の地図を手掛りに大冒険を繰り広
げるというもの。また公開当時は、撮影のために特別に設計
されたウォータースライダーなどの、まるで遊園地のような
セットも話題を呼んだものだ。             
 そしてこの主人公のマイキーを、最近では“The Lord of
the Rings”3部作のサムワイズ役などで活躍しているショ
ーン・アスティンが演じ、また中国系のデータ役は、前年に
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でデビューしたキー
・ホイ=クワンが演じていた。             
 その続編の計画だが、実はこの続編に関しては、前作の公
開直後から報告されていた。しかしいろいろな事情で今まで
製作されなかったもので、その計画が約20年経ってようやく
実現することになりそうだ。              
 なお続編の題名は“The Groonies”。これは前作でのデー
タの中国風の発音がこのように聞こえたことから名付けられ
たもので、続編では成長して電気店を営むデータの店に集ま
る少年たちがそう名乗るグループを結成して冒険を繰り広げ
ることになっている。そしてこの冒険には、前作のメンバー
も登場するということだ。               
 因に、残りの3人の少年の内、マウスとスルース役を演じ
たコーリー・フェルドマンとジョッシュ・ブローリンは現役
の俳優だが、チャックを演じたジェフ・コーエンはその後は
学業に専念し、実はUCバークレーの法学部を首席で卒業、
現在はハリウッドで法律事務所を営業しているとのこと。そ
のコーエンも続編には出演するということだ。      
 さらにグループと共に行動した2人の少女役のマーサ・プ
リンプトンとジョー・パントリアーノも現役の女優で、彼女
らも続編に出演する計画だそうだ。           
 続編の脚本は出来上がっているようで、前作を製作したス
ピルバーグの了承はすでに得ており、現況は最後の関門の製
作権を所有するワーナーにアプローチしているところという
ことだが、この企画に断る理由があるのだろうか。    
        *         *        
 後2つスピルバーグ関連の続編の情報で、まずはドリーム
ワークスが製作した『ザ・リング』の続編“The Ring 2”の
来年1月の撮影開始が発表された。           
 日本製ホラー映画をリメイクした前作は、全米で1億2900
万ドルを興行収入を上げた他、海外でも1億2000万ドルを稼
ぎ出したということだ。また元々の日本版にも『リング2』
と『リング0』が製作されており、当初から続編の製作は自
明だったようだ。                   
 そして続編には、前作の主人公を演じたナオミ・ワッツ、

[5]続きを読む

11月15日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る