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On the Production
by 井口健二
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■ふたりのJTL、スピリットOTA、イントゥTS(ジュディ、新卒ポモ、グッドバイ、ロングDJ、嘘八百2、初恋、架空OL日記、テリーGのDQ、屋根裏)
“The Man Who Killed Don Quixote”
(2003年2月紹介のドキュメンタリー『ロスト・イン・ラ・
マンチャ』でも描かれたテリー・ギリアム監督作品が、19年
の歳月を経て遂に完成された。出演者も変わり、コンセプト
も多少変更されたようだが、現代と過去を繋ぐ摩訶不思議な
物語が展開される。それは目の前に立ちはだかる障害に果敢
に挑戦する男の物語だ。しかも本作では、背景には映画製作
に関る出来事や学生時代の夢など様々な要素が絡まり、19年
前の出来事も髣髴させる。そんな中にドキュメンタリーでも
紹介された3巨人のシーンがそのまま再現されていたのは嬉
しかった。出演はアダム・ドライバー、ジョナサン・プライ
ス。他にステラン・スカルスガルド、オルガ・キュリレンコ
らが脇を固めている。物語には2019年10月27日題名紹介『ラ
ストムービー』を思い出させる部分もあって興味深かった。
公開は2020年1月24日より、東京はTOHOシネマズシャンテ他
で全国ロードショウ。)
『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』
“Der goldene Handschuh”
(ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの3大映画祭での主要賞の
受賞を誇る2017年7月2日題名紹介『50年後のボクたちは』
などのファティ・アキン監督が、1970年代に実在した連続殺
人鬼を描き、2019年ベルリン国際映画祭のコンペティション
に出品された作品。実話には基づくものの映画はドイツ人コ
メディアンのヘインズ・ストランクが2016年に発表した小説
を原作としており、かなりの改変はあると思える。それにし
てもかなりえげつない話で、こんなことが本当に起きてしま
う周囲の状況などは、今も昔もあまり変わらないのかな?
恐ろしい話だ。それにアキン監督が敢えて今の時代にこれを
映画化する意味を考えてしまうところで、もちろん事実とし
て記録することは意義のあるとは思うのだが、他にも何か思
うところがあるのかもしれない。他国民の我々には判らない
のかもしれないが。公開は2020年2月14日より、東京は新宿
武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
12月08日(日)
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