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On the Production
by 井口健二
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■パンク侍、スペースバグ(若い女、子ども、ブレス、人間機械、スウィンダ、グッバイG、大人のため、妻の愛、榎田、北朝鮮、ゲッベルス)
とも共通しており、それを別の視点から描いたものとも言え
る。公開は7月14日より、東京は渋谷イメージフォーラム他
で全国順次ロードショウ。)

『ゲッベルスと私』“A German Life”
(1942年から終戦までナチスの宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルス
の秘書として、後の戦犯の姿を間近で見ていた女性が、戦後
69年の沈黙を破って語った戦争の悲劇。と言っても彼女自身
は、「あの時代にナチスに反旗を翻せた人はいない」とか、
「ホロコーストについては知らなかった」と語るものだが、
その自己弁護とも言える発言が、より深く戦争の闇を描いて
いるとも言える。そしてそれは今の時代にも変らず存在して
いる闇かも知れない。そんなことも思わせてくれる作品だっ
た。なお作中には数多くの記録映像が挿入させるが、その提
供元のトップにはスティーヴン・スピルバーグの名前が掲げ
られているもので、恐らくは『シンドラーのリスト』の制作
時に収集された資料が今回は利用されているようだ。その中
には今まで観たこともない米独両国のプロパガンダもあり、
改めて戦争の愚かしさが浮き彫りにされている。公開は6月
16日より、東京は岩波ホール他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

06月03日(日)
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