ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459835hit]

■トモダチゲーム・劇場版、ライフ、ディストピア パンドラの少女、桃とキジ
にフランチャイズの可能性を認めた男はその展開を提案。し
かし創業者の兄弟は中々承知しなかった。出演は2015年2月
紹介『バードマン』などのマイクル・キートン。他にローラ
・ダーン、パトリック・ウィルスンらが脇を固めている。最
終的に男はチェーンを乗っ取ってしまうのだが、その手口が
かなりえぐい。作品は乗っ取られた兄弟側の協力で作られた
ようで、これは問題作だ。公開は7月29日より、東京は角川
シネマ有楽町他で全国ロードショウ。)
『パッション・フラメンコ』“原題不明”
(2011年11月紹介『フラメンコ、フラメンコ』にも登場した
現代フラメンコの最高のダンサーとされるサラ・バラスが、
2014−15年に行った世界ツアー『ボセス フラメンコ組曲』
の制作過程を追ったドキュメンタリー。それは準備期間が僅
か3週間しかなかったという中での見事な創造性が描かれて
いる。なおツアーでは日本公演も行われており、実はプロダ
ンサーとしてのスタートが日本だったというバラスの日本で
の思い出なども語られる。それにしてもバラスのフラメンコ
に賭ける情熱は素晴らしいもので、これは上記のセルゲイ・
ポルーニンにもぜひ見て貰いたいと思った。公開は8月19日
より、東京は渋谷Bunkamura ル・シネマ他で、全国順次ロー
ドショウ。)
『天使の入江』“La baie des anges”
(『シェルブールの雨傘』などのフランスの名匠ジャック・
ドゥミ監督の1963年の作品で、アニエス・ヴァルダ監督作品
と共に今夏に特集上映される内の1本。パリの銀行員の主人
公が友人に誘われたギャンブルで大金を掴む。しかし父親に
ばれて勘当を言い渡され、ニースにやって来る。そしてパリ
のギャンブル場で見かけた女性と知り合い、コンビで大当た
りを続けるが…。浮き沈みの激しいギャンブラーの生活が彼
らの悔恨の告白と共にモノクロの映像で描かれる。ギャンブ
ル場は公営のようだが、それに嵌り込んでしまう恐怖も描か
れている。なお女性役がジャンヌ・モローで若々しい彼女の
容姿を見ることもできる。公開は7月下旬より、東京は渋谷
のシアター・イメージフォーラムで上映される。)
『セールスマン』“فروشنده Forushande”
(今年のアメリカアカデミー賞で外国語映画部門の2度目の
オスカーに輝いたアスガー・ファルハディ監督の作品。アー
サー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」をモティーフに、
その舞台に夫婦で共演する2人がある事情で引っ越した自宅
アパートでのトラブルに巻き込まれる。最初の引っ越しの事
情にまず唖然とするが、トラブルの事後処理などにお国柄も
現れる物語が展開される。犯人捜しの謎解きも併せてドラマ
としては面白い作品になっていた。出演は本作でカンヌ映画
祭男優賞のシャハブ・ホセイニと、トランプ大統領の政策に
反対して授賞式の出席をボイコットしたタラネ・アリドゥシ
ティ。公開は6月10日より、東京は渋谷Bunkamura ル・シネ
マ他で、全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

04月30日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る