ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■日輪の遺産、酔拳、チョン・ウチ、ヤバい経済学、エッセンシャル・キリング、デンデラ、POTC生命の泉+Terminator
が甘く今度はスパロー本人が国王ジョージ2世の前に引き出
されてしまう。
しかもそこにいたのはスパローの宿敵バルボッサ。今やバル
ボッサは国王に忠誠を誓った公賊となっており、国王はスペ
インに先んじて“生命の泉”を発見することを命じていた。
そしてかつてその場所に行ったことがあるというスパローに
協力が強制される。
しかしそこも辛くも脱出したスパローは、自分の名前が騙ら
れているらしいロンドンの海賊の溜まり場「船長の娘」に赴
き、そこでかつての恋人アンジェリカと巡り会うが、彼女は
妖術使う海賊黒ひげと共に“生命の泉”を探す航海の準備を
進めていた。
斯くして“生命の泉”を巡るスペイン軍、バルボッサ、黒ひ
げ三つ巴の闘いが始まり、スパローは否応なくそれに巻き込
まれることになる。
出演は、スパロー船長役のジョニー・デップ、バルボッサ役
のジョフリー・ラッシュ、それにギブス役のケヴィン・マク
ナリーが前シリーズから引き続き登場し、前作に登場したも
う1人も再度出演している。
これに対する新たな登場人物では、アンジェリカ役にペネロ
ペ・クルス、また黒ひげ役には2008年9月紹介『デス・レー
ス』にも出演のゴールデン・グローブ賞受賞俳優イアン・マ
クシェーンが扮している。
さらに前シリーズで人気を得たオーリー、キーラの若いカッ
プルに代っては、フランスの新星アストリッド・ベルジェ=
フリスペとイギリス出身のサム・フランクリンが抜擢されて
おり、彼らに続けるか…というところだ。
脚本は前シリーズに引き続いてテッド・エリオット、テリー
・ロッシオのコンビが担当。ただし今回は、事前の情報でテ
ィム・パワーズの原作小説からキャラクターを入れ替えたも
のとされていたが、クレジットではsuggestionという表記に
なっていたようだ。
監督は、オスカー作品賞受賞作『シカゴ』などを手掛けたロ
ブ・マーシャル。前作までのゴア・ヴァビンスキーに代って
の登板だが、作品の眼目ともいえる剣戟などのアクションが
ちょっと弱いのは残念かな。もう少しその辺にアイデアが欲
しかった感じはした。
なお、作品は前シリーズと同様にエンドロールの後にもう一
齣あるので席は立たないように。それからロンドンのシーン
の中にジュディ・ディンチが出演していたようで、これも次
回への伏線なのかな。
        *         *
 最後に製作ニュースは一つだけ。
 今年1月紹介『トゥルー・グリット』の製作総指揮を勤め
たミーガン・エリスンが率いるアンナプルナという製作会社
から、“Terminator”の続編2本の映画化権を契約したこと
が報告された。
 この権利については昨年2月28日付でパシフィカーという
会社が獲得したことを報告したが、今回の契約はその会社と
結ばれたもの。そしてこの契約にはタレントエージェンシー
のCAAが関っていて、そのCAAではすでにアーノルド・
シュワルツェネッガーとの主演契約も結んでおり、さらに監
督には、2009年7月紹介『ワイルド・スピードMAX』など
のジャスティン・リンの起用も決まっているとのことだ。
 ただしお話がどうなるかは全く公表されていないもので、
果たして2009年5月紹介『ターミネーター4』との関係がど
うなるか、続報が気になるところだ。

05月15日(日)
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