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On the Production
by 井口健二
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■あなたの初恋…、パーフェクト・ホスト、モールス、アントニオ・ダス・モルテス、黒い神と白い悪魔、テンペスト、人生ここにあり+闘病記
り、遂にこのままではいけないような気がして家内に救急車
の手配を頼んだものだ。
そこからはとにかく痛みをこらえるのが精一杯という感じ
で、しかも「イタイ」と声に出すと気が紛れる感じもして、
「イタイ、イタイ」の連発。これにはかなり家内にも迷惑を
掛けたようだ。しかも到着した救急車は、一目で腎臓結石と
判断してくれたものの、泌尿器科の夜勤のいる病院が見つか
らずしばらく停車。その時間も、実際は長くはなかったのだ
ろうが、とにかく痛みは我慢の限界に近かった。
その痛みというのは、切り傷や刺し傷の痛みのように鋭い
ものではなく、我慢しようと思えば我慢できる感じもするの
だが、とにかくこのままではいけないという感じがあって、
それを訴える意味でも「イタイ、イタイ」を連発していたよ
うな気もする。
そして少し離れた大学病院に泌尿器科の夜勤医がいること
が判りそこへ搬送。直ちに超音波で結石を確認して痛み止め
の座薬と鎮痛薬の点滴をして貰ったが、極限に達していた痛
みはもう何がなんだか判らない状態だった。
それでも徐々に痛みは退いて、明け方には歩いて帰れるほ
ど。その際、医師からは泌尿器科の外来を受けることを勧め
られたが、自宅近くの総合病院の名前を告げると、そこなら
振動波破砕装置があるからそれも良いと言って貰えた。
そこでその日の午前中に総合病院を受診、CTスキャンと
X線で結石の位置を確認して、28日に破砕装置による処置を
する予約もして貰えたのだが…。その翌21日早朝に痛みがぶ
り返し、電話で連絡した後タクシーで救急入り口から緊急入
院となってしまったものだ。
ここで直ちに破砕装置の登場かと思ったのだが、痛みのあ
る間はその処置は出来ないようで…、さらにその週末は学会
があるとかで、取り敢えず入院して大量の水分の注入を受け
ながら様子を観ることになった。
そんなことで、ほぼ1日一回起きる痛みの発作を座薬で押
さえながら、点滴で1日2000mlの輸液を入れ、さらに口から
も毎日1000ml以上を摂取して週末を過ごし、ようやく迎えた
月曜日に再びCTスキャンしてみると、すでに結石は膀胱に
落下して破砕装置の出番はなくなってしまった。
実は、すでにその処置を受けた同室の患者さんから情報を
聞いたり、密かに装置を波動砲と呼んで多少期待もしていた
のだが、肝心の結石が落ちてしまったのでは仕方がない。と
言うことでさらに2日間の発作と水分の摂取をしたところで
結石の排出が確認された。
この時も、すでにその日の午後には内視鏡による処置の予
定が組まれて、実際に手術室の看護師から説明を受けたり、
腕に抗生剤の点滴用の針をまさに刺す寸前に、医師から手術
中止の連絡が届いたものだが、その後に話を聞いた主治医か
らは、「大抵このタイミングで出るんだよね」とのことで、
何とか手術は免れたものだ。
ということでほぼ1週間の闘病となったが、背中の痛みを
感じ始めた半年前にはまさかこんなことになっていようとは
思ってもいなかったもので、たかが背中の痛みと軽視しない
ことを身に染みて感じたものだ。
中にはもっと厳しい病気が潜んでいる場合もあるようで、
背中の痛み努々軽視することのないように、ここで忠告させ
ていただく次第だ。
なお、入院期間中には複数の試写があったが、そのほとん
どは後日に観ることができる予定のものだ。ただし、前々回
『卵』の紹介で予告した『ミルク』だけは唯一観ることが出
来なくなってしまった。このような事情なのでお許し願いた
い。
05月01日(日)
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