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On the Production
by 井口健二
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■ラスト・ソルジャー、シチリア!シチリア!、リミット、神の子どもたちはみな踊る、カウントダウンZERφ、Looney Tunes+製作ニュース
その他には、主人公ミカエル・ブルムクヴィスト役にダニ
エル・クレイグ、ミカエルを雇うマルティン・ヴァンゲル役
には『天使と悪魔』などのステラン・サースガード、編集長
のエリカ・ベルジェ役にロビン・ライトらの主要キャスティ
ングも発表されており、こちらは2011年12月21日の全米公開
を目指して、今秋スウェーデンでのロケーションから撮影が
開始されるようだ。
* *
もう1本は、アルフォンソ・キュアロン監督が進めている
“Gravity”と題された宇宙SF作品で、主人公の女性宇宙
飛行士役の女優選びが難航している。
実はこの作品については、今年の春頃から情報は挙がって
いたのだが、当初主演にはアンジェリーナ・ジョリーが予定
されていたものの、ここで書こうとした矢先に降板が判明。
そのため紹介の機会を逸してしまった。ところが最近その配
役に、スカーレット・ヨハンソン、ブレイク・ライヴリー、
ナタリー・ポートマン、さらにサンドラ・ブロックといった
名前まで挙がってきている。
脚本は、キュアロン監督と2008年12月に紹介した『パッセ
ンジャーズ』などのロドリゴ・ガルシア、それに監督の息子
のジョナスが手掛けたもので、何かの事故で主人公以外の乗
員が全員居なくなってしまった宇宙ステーションを舞台に、
そこでのサヴァイヴァルが描かれるようだ。
なお製作はワーナーで、製作費は8000万ドルが計上され、
3Dでの撮影が予定されている。また共演者にはロバート・
ダウニーJr.が先に発表されているものだ。
そして当初はアンジーが主演することになっていたものだ
が、脚本の改訂中に監督サイドとの意見が一致しなくなった
とのことで、現在は共演者も脚本も決まった状態で主演女優
捜しが行われている。したがって、撮影にはダウニーJr.の
スケジュールなど、いろいろ制限が生じそうだが、ワーナー
としては2012年の全米公開を期待しているようだ。
* *
最後に新規の情報を1つ。
ペンギンブックス傘下のダットン・ジュヴナイルから11月
30日にハードカヴァーで出版されるアリー・コンディ原作の
“Matched”と題されたヤングアダルト向け未来小説につい
て、ディズニーがパラマウントとの争奪戦の末に、その映画
化権を獲得したようだ。
この小説は、元は高校の英語教師で既婚、3人の子持ちと
いう女性作家の処女作のようだが。その物語は社会によって
職業や結婚相手、死ぬ場所まで決定されるという未来社会を
描いたもの。主人公は18歳の誕生日に行われる儀式によって
その全てが決定されるはずだったのだが、それがなぜか三角
関係を生み出してしまう…、となっている。
物語の前半だけ読むとデストピアもののように観えるが、
後半まで読むとその社会が三角関係を生み出すようで、主人
公がそれに順応しているのなら、それはデストピアでもなさ
そうだ。因に、アメリカの芸能紙の報道では、ディズニー版
“Twilight”という言い方もされていたが、確かに三角関係
に縺れ込む辺りは、そういうことにもなる。
そしてディズニーでは、この映画化の製作を昨年4月紹介
『セブンティーン・アゲイン』や、今年5月紹介『ラスト・
ソング』などを手掛けたジェニファー・ギボットとアダム・
シャンクマンのコンビに任せており、まさにヤングアダルト
向けの作品が誕生しそうだ。
なお原作は3部作になる予定とのことで、原作者は来年の
秋に出版される第2巻の原稿もすでに執筆中。ディズニーで
は当然映画のシリーズ化も期待しているものだ。
09月26日(日)
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