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On the Production
by 井口健二
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■第161回
ド)の俳優がコラボレートする計画としても注目されている
ようだ。
なお、デヴィッド・リンチ監督の娘でもあるジェニファー
は、デビュー作の後はしばらく作品がなかったが、今年はす
でに“Surveillance”という作品を完成させており、ジュリ
ア・オーモンドとビル・プルマンの主演で、データベースの
ジャンル分けではSFという文字も見えるこの作品は、9月
に全米公開の予定になっている。
* *
2部作が予定されている“The Hobbit”の情報で、『LO
TR』の3部作で白の魔術師サルマンを演じたクリストファ
ー・リーが出演に期待を寄せているとのことだ。
この他、3部作に出演したケイト・ブランシェット、ウー
ゴ・ウェーヴィング、ヴィーゴ・モーテンセン、オーランド
・ブルームも同様の発言はしているようだ。ただし、原作の
『ホビットの冒険』には、主人公のビルボ・バギンズとスメ
アゴル=ゴラムの他には、イアン・マッケランが演じたガン
ダルフと、ウェーヴィングのエルロンドは登場するものの、
他のキャラクターで共通しているものはいない。
ところが今回の映画化では、第2部として『ホビットの冒
険』と『旅の仲間』を繋ぐ物語を新たに作り出すことになっ
ており、その参考とされるJRR・トーキンが残した膨大な
下書きの中には、モンドールの勢いが増してきたことを懸念
する会議の模様などがあって、その設定を用いると以後の人
物たちも登場してくることになるようだ。
ということでいろいろなキャラクターの再登場がありそう
な新作だが、ただキャラクターが顔見せするだけでは物語は
できない訳で、そこからの展開をどうするかが脚本家の腕の
見せ所となるものだ。その脚本は、ピーター・ジャクスンの
監修の許、ギレルモ・デル=トロが執筆中となっている。
なお、すでに共通しているキャラクターの内で、スメアゴ
ルに関してはアンディ・サーキスが再演することになりそう
だ。しかし若き日のビルボ役ではイアン・ホルムが全部演じ
ることは無理なようで、この役には『ナルニア国物語/ライ
オンと魔女』でタムナスさんを演じたジェームズ・マカヴォ
イが起用されるという噂も出てきている。
製作のスケジュールとしては、2009年一杯を準備に充て、
撮影は2010年に2作分を一気に行う。そして第1部の公開は
2011年に予定されているものだ。
* *
昨年10月15日付第145回で紹介したダグ・リーマン監督、
ジェイク・ジレンホール主演の“Untitled Moon Project”
に、ダン・マゼウという脚本家の参加が報告された。
この計画は、リーマン監督と『ブラックホーク・ダウン』
などのマーク・ボウデンが脚本を進めていたものだが、どこ
かで手詰まりになったようで、新たに脚本家が招請されたも
のだ。因にマゼウは、これまでに実現した作品はないようだ
が、現在ワーナーが進めているハナ=バーベラのアニメシリ
ーズを原作とする“Jonny Quest”の実写映画化にも関って
いるとのことで、実力は評価されているようだ。
なお物語は、個人的な月遠征と月面の植民地化を題材にし
たものとされており、ドリームワークスでの製作が進められ
ている。
* *
最後に、このページの基にしていたキネマ旬報の連載ペー
ジが、今回の対応分となる7月下旬号で終了となりました。
このページは掲載量の少ない連載の補完を目的として始めた
ものですが、今後はそれに囚われずに情報を紹介していきた
いと思っています。今後ともよろしくお願いします。
06月15日(日)
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