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On the Production
by 井口健二
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■ゴーストバスター、クンフーファイター、ファイヤーライン、バグズ・W、赤んぼ少女、幸せの1ページ、R'nRダイエット、超ウルトラ8兄弟
ス』までの『セブン』を含む最初の4人と、1996年に放送開
始された『ティガ』から、『ダイナ』『ガイア』までの平成
ウルトラマンの初期3人、それに一番新しい『メビウス』の
8人が揃う劇場作品。
因に、最初の4人と『メビウス』が登場する作品は2006年に
あるようだが、今回はさらにそれに平成の3人が加わってい
るものだ。しかも、その8人の人間としてのキャラクターと
『メビウス』以外のヒロインたちも、全員がオリジナルの配
役で勢揃いしている。
物語の主人公は、横浜市観光課職員のマドカ・ダイゴ。彼の
周囲には、子供の頃一緒にテレビで『ウルトラマン』を観た
幼馴染みのアスカや我夢がいて、さらにその周りには、ハヤ
タ、モロボシ、郷、北斗といった人たちがいた。
しかしここは、ウルトラマンが空想の物語でしかない世界。
そんな世界で、ダイゴは子供のころ抱いていた宇宙船の船長
の夢を忘れ、アスカや我夢もまた子供の頃の夢を果たせずに
いた。そしてハヤタたちも普通の人間の生活を送っていた。
ところがその世界に、突如巨大生物が出現し、それを追って
ウルトラマンメビウスが登場する。
このダイゴをV6の長野博が演じ、アスカはつるの剛、さら
に黒部進、森次晃嗣、団時朗らが出演。そして、桜井浩子、
ひし美ゆり子、榊原るみ。その他、二瓶正也、佐原健二、木
之元亮がカメオ出演して、ナレーターは石坂浩二が担当して
いる。
まあ、ここまで来るとある種のお祭り騒ぎで、昔からの視聴
者としては、それぞれの顔を見るだけでも嬉しくなってくる
ものだ。特に、万城目淳がSF作家として登場したのは笑え
た。他にも、いろいろなオマージュが捧げられている。
対する怪獣は、『マン』のゲスラ、『セブン』のパンドン、
それに『ティガ』のシルバゴンとゴルドラス。さらにそれら
を操るヒッポリト星人は『エース』、影法師は『ティガ』か
らの登場で、新旧取り混ぜてあるようだ。
そしてこれらの闘いの背景を、ミニチュアセットやCGIも
使ってかなり豪華に作り上げている。特に、巻頭で1966年の
横浜の風景をCGIで再現したシーンや、後半の闘いの場と
なる横浜倉庫街のミニチュアは嬉しくなるものだった。
お話の設定もなかなか洒落ているし、特にベテラン出演者た
ちの同窓会のような楽しさは、こんな場を用意してくれた円
谷プロにも拍手を贈りたいところだ。
なお、『ウルトラマンティガ』の主題歌をヒットさせたV6
新曲の主題歌がエンディングを飾っている。
06月08日(日)
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