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On the Production
by 井口健二
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■ウォーター・ホース、団塊ボーイズ、クリアネス、君のためなら千回でも、シスターズ、東京少年、NEXT
脚本の欄でディックの名前は最初のページには出ないように
なっている。そういう感じのものだ。
ディップの映画化では、一般的には『ブレード・ランナー』
が代表作とされるが、興行成績で見ると、全米及び全世界で
300位以内に入ってくるのは、『トータル・リコール』と、
『マイノリティ・リポート』の2本だけ。『ブレード…』は
300位に入らない。
その『トータル…』で最終脚本を担当、『マイノリティ…』
では製作総指揮を手掛けたゲイリー・L・ゴールドマンが、
本作では脚本と製作総指揮を手掛けている。今回の改変はそ
のゴールドマンのアイデアによるようだ。現在の状況では、
原作通りの映画化は不可能だったとも思えるし、難しいとこ
ろだ。
監督は、『ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリ。共演
は、『ハンニバル』のジュリアン・モーアと、『ステルス』
のジェシカ・ビール。
なお、今後のディックの映画化では、著者の死後に発表され
た“Radio Free Albemuth”が撮影完了、著者の伝記を絡め
て描くとされる“The Owl in Daylight”が製作中となって
いる。

01月13日(日)
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