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On the Production
by 井口健二
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■シリアナ、ロード・オブ・ウォー、エミリー・ローズ、ルー・サロメ、メルキアデス・エストラーダ、ディック&ジェーン、チキン・リトル
欠片が見つからない。こうして一種の狼少年となってしまっ
た主人公だが、父親は適当な言い訳でその場を凌ぎ、子供の
言い分には耳を貸してくれない。
とは言え、何とか立ち直って、ちょっとしたことでヒーロー
にもなった主人公だったが、ある日、再び空の欠片を見つけ
てしまう。しかも落ちこぼれ仲間の一人がその欠片に乗って
空の彼方に飛んでいってしまう。そして…
まあお話はそんなところだが、これにディズニーの自社作品
から他社作品までのパロディが満載で、それもおおいに楽し
める作品だった。中でも3つ目の****は、事前に情報は
聞いていたが、実際に見るとちょっと唖然の感じがしたもの
だ。まあお子様向けだが、大人も楽しめる。
ということで、2D版の紹介はここまでで、ここからは舞浜
まで出向いて見せてもらった3D版についてだが、その実力
は予想以上のものだった。
方式は、基本的には偏光フィルターを用いているが、従来の
直線偏光板を90度に置いたものとは違って、円偏光の右回り
と左回りで分離を行っており、このため従来は頭を傾けると
左右が混じってしまったものが、そうはならないことも見て
いて楽だった。
また、プロジェクターは毎秒144フィールドのディジタル方
式で、ここから左右の映像が毎秒72フィールドずつ交互に映
写されており、ちらつきも全くない上に、左右が同じ光学系
なのでバランスもよく、81分間連続の3Dでも疲れを感じる
ことがなかった。
それに今回の作品は、元々が2Dで製作された作品を後から
3Dにしているもので、このため従来のこれ見よがしの3D
演出などもなく、自然に3Dが楽しめるのも良い感じだった
と言える。この点は怪我の功名でもあるが…
今後この方式では、ディズニー作品は元より、ソニーやウォ
ルデンメディアからも新作が予定され、さらに『スター・ウ
ォーズ』のエピソードIV〜VIの3D化も計画されているもの
で、これは大いに期待したくなったものだ。

12月14日(水)
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