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On the Production
by 井口健二
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■女は男の未来だ、秘密のかけら、僕のNYライフ、ダイヤモンド・イン・パラダイス、少林キョンシー、七人のマッハ、トレジャー・ハンターズ
ス・シェパードが主演し、『リトル★ニッキー』『Mr.ディ
ーズ』などのスティーヴン・ブリルが監督した。
主人公たちは、子供の頃には樹上の秘密基地を作るなどもし
た4人組だったが、それぞれは成長して町を離れ、そろそろ
落ち着かなければならない年代に差し掛かっていた。
そんな折、仲間の1人の死が伝えられ、葬儀の場で再会した
3人は昔の基地を再訪。そこで死んだ仲間が子供の頃に探し
ていた宝の在処を割り出し、その場所に向かおうとしていた
ことを知る。そして3人は、弔いも兼ねてそこを目指すこと
にするが…
大柄のリラードとシェパード、それに小柄なグリーンという
凸凹3人組が、最初は軽い気持ちで出発点の川に行き、そこ
からカヌーで川下りをして目的地を目指すのだが、そこには
飛んでもない出来事が待ち受けていた。
実は、共演者にはバート・レイノルズがいて、全体の流れは
1972年のレイノルズの出世作『脱出』のパロディのようにも
なっているのだが(レイノルズは30年山を下りなかった男と
いう設定だ)、そこには現代的なアレンジもいろいろあって
楽しめた。
監督のブリルについては、上記の作品はどちらもアダム・サ
ンドラーの主演で、僕はどちらもあまり気に入っていなかっ
た。その点で多少心配したのだが、本作は実にストレートな
アクション・コメディで、気持ち良く笑える作品だった。
実際、物語の展開にも無理がなく、多少のシモネタもあるが
下品というほどではないし、それに川下りのアクションもか
なり爽快で、その意味でも結構楽しめたものだ。
また、本来は巻き込まれ型のグリーンの役柄が、終始おたお
たしながらも活躍するというのも良い感じで、友情のあり方
もうまく表現されていた。
主人公たちと同世代の男性は、一番映画を見ない世代かも知
れないが、特に彼らにお勧めしたい作品と言えそうだ。
10月14日(金)
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