ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459616hit]
■第84回
Hanz Gubenstein Invented Time Travel?”の脚本が、アフ
レックとアート&ロジックというプロダクションによってオ
プション契約がされたもので、これで昨年の第3回Project
Greenlightからはファイナリストの3作全ての映画化が計画
されることになったものだ。
まあ、オプション契約というのは、必ず実現されるという
ものではないが、これで作者には契約金が支払われるものだ
し、今回の契約は大手の製作会社相手ではないから、実現の
可能性は高いと見られる。
それにしても、『グッド・ウィル・ハンティング』でオス
カー脚本賞を受賞したデイモンとアフレックが、自分らの受
けた恩恵を後輩たちに分かち合いたいとして始めたProject
Greenlightは、着実にその成果を挙げてきているようだ。
* *
そろそろ紙面が残り少なくなってきたが、最後に続編の話
題をまとめて紹介しておこう。
まずは3月14日付の映画紹介に掲載した“The Butterfly
Effect”の続編が計画されている。この計画はフィルムエン
ジンというプロダクションが提出したもので、前作を配給し
たニュー・ラインが優先契約を結んで製作がスタートされる
ことになった。なお脚本はマイクル・ウェイスという脚本家
が新たに執筆したもので、関係者の発言では「バタフライ効
果を新たな段階に高める」ものになっているそうだ。また、
登場人物は一新され、従ってアシュトン・カッチャーの出演
はないとされている。監督は『モータル・コンバット2』の
ジョン・レオネッティが担当。オリジナルの脚本監督を手掛
けたエリック・ブレスとJ・マッキー・グラバーの2人は、
ストーリーでクレジットされるようだ。
“Saw”の続編については、昨年11月15日付の第75回でも
紹介したが、この続編の脚本と監督をミュージック・ヴィデ
オ出身のダーレ・リン・ボウスマンが担当することが発表さ
れた。なお、ボウスマンはすでに脚本を書き上げているよう
だが、この脚本は前作を手掛けたリー・ワネルとジェームズ
・ワンの協力の下に執筆されたということだ。キャスティン
グなどは未定だが、撮影は5月2日にトロントで開始され、
今年のハロウィンの公開を目指すことになっている。
“Final Destination”の第3作“Cheating Death: Final
Destination 3”が、オリジナルを手掛けたジェームズ・ウ
ォンとグレン・モーガンの脚本と、ウォンの監督で実現され
ることになった。なお、オリジナルは全米で1億1200万ドル
の興行成績を上げ、第2作も8900万ドルを稼いでいるが、こ
の続編の出来は僕には納得できないものだった。それが今回
第3作ではオリジナルの2人が復帰するということで、期待
が増すところだ。なお登場人物は一新され、今回はライアン
・メリマンとマリー・ウィンステッドの2人が死神と対決す
る高校生を演じることになる。この2人は“The Ring Two”
にも出演しているそうだ。撮影は4月4日にヴァンクーヴァ
ーで開始され、公開は2006年の予定。
もう1本、“Spider-Man 3”の敵役に、『サイドウェイ』
でオスカー助演賞候補のトーマス・ヘイデン・チャーチの出
演が決まったようだ。第3作の敵役は果たして噂のザ・リザ
ードとなるのだろうか。
04月01日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る