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On the Production
by 井口健二
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■第64回
ども担当しているライン・ダグラス・ピアスンのオリジナル
脚本によるもので、題名は“Godspeed”。現在建設中の国際
宇宙ステーションの完成後を舞台にした物語で、ステーショ
ンの居住者全員の生命が脅かされるような危機を描いた作品
ということだ。そしてこの映画化では、キャメロンが『タイ
タニックの秘密』の撮影のために開発した3Dカメラが全面
的に採用され、全編3Dによる長編作品が計画されている。
製作は今秋に開始され、フォードの出演シーンの撮影は来年
早々の予定になっている。
 ただしフォードは、“Indy 4”の製作が開始されたときに
は、ただちにそれに参加することを約束をしているというこ
とで、そのスケジュールがどうなるかは不明だそうだ。
 また今回の計画は、第56回で紹介したキャメロンの監督計
画とは別のもののようで、監督はこれから選考されるとして
いる。そしてこの場合に、キャメロンの監督作品の配給につ
いてはフォックスが優先権を持っているが、今回は別の監督
ということで、配給会社もこれから選考されるようだ。
        *         *
 『ヒューマン・ネイチャー』などのミシェル・ゴンドリー
監督で、“Master of Space and Time”というSFスリラー
の計画が進められている。
 この作品は、“Software”などの電脳系の作品で知られる
SF作家ルディー・ラッカーが1984年に発表した原作を映画
化するもので、内容は、2人の科学者が思念を実体化する装
置を発明したことから始まる騒動を描いたもの。そしてこの
主演に、『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック
を起用する計画も発表されている。
 ただしこの計画、現在は、原作の映画化権をフランスのプ
ロダクションが所有しており、そこから参加を要請されたゴ
ンドリーがそれをドリームワークスに持ち込んで、同社がフ
ランス側と交渉中とのことだ。従って、その交渉がまとまれ
ばドリームワークスでの映画化が行われることになるものだ
が、ブラックには“King Kong”などの予定も詰まっている
ので、実現は少し先になりそうだ。
 なお、この映画化権を所有しているフランスのプロダクシ
ョンの名前が、Midi Minuitとなっていたが、『好きと言え
るまでの恋愛猶予』の映画紹介でも触れた昔のSF映画専門
誌の流れを汲むものなのだろうか。
        *         *
 最後に、アメリカでは記録的な大ヒットで幕を明けた『シ
ュレック2』に関連して、第62回で紹介した“Shrek 3”と
“Shrek 4”の計画がアメリカでも報道された。そしてその
報道によると、シュレックが故郷に帰るのは“4”でのお話
とされており、前の紹介はちょっと違っていたようだ。また
そうなると、前に建てた予想も違ってきそうだ。
 一方、すでに準備が開始されているという“3”について
は、ヴォイスキャストとして主演3人の他に、今回長ぐつを
はいたネコを演じたアントニオ・バンデラスの契約も結ばれ
ているということで、ドンキーとネコの凸凹コンビの活躍が
さらに続くことになるようだ。

06月01日(火)
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