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On the Production
by 井口健二
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■第54回
う作品に製作主演することが発表されている。
 この作品は、28歳の躁欝病の贋作者で詐欺師の男が、自ら
の性体験や薬物体験や、その治療のための電気ショック療法
などを赤裸々に綴ったもので、かなりの問題作のようだ。し
かしこの作品は、その背景となる1990年代という時代を最も
よく表わしているということで、この原作には、商業作品で
あると同時にそれ以上に意味のある作品になる要素がある、
と考えられているようだ。
 そしてこの脚色に、『ニューオーリンズ・トライアル』を
手掛けたマシュー・チャップマンが起用され、マクガイアの
“Spider-Man 2”のプロモーションなどが終る今年夏からの
撮影を目指して準備が進められているということだ。
        *         *
 もう1本は、ニコール・キッドマンとショーン・ペンの共
演、シドニー・ポラックの監督で、“The Interpreter”と
いう作品が進められている。
 この作品は、キッドマン扮する南アフリカ出身の国連通訳
の女性が、政府転覆を図る暗殺計画を聞いてしまったことか
ら、ペン扮する懐疑的なFBIのエージェントと共に、その
解明に乗り出すというもの。『コンドル』などの作品もある
ポラックが得意とする、陰謀と時間に追い捲られる政治スリ
ラーということだ。
 チャールズ・ランドルフという人の脚本で、ワーキング・
タイトルとユニヴァーサルが共同製作する。
        *         *
 最後にちょっと驚きのニュースで、4月に撮影開始が予定
されているシリーズ第4作“Harry Potter and the Goblet
of Fire”の出演者に、ダニエル・ラドクリフ、ルパート・
グリント、エマ・ワトスンの名前があることは以前に紹介し
たが、最新の製作リストによるとさらに2人の名前が追加さ
れ、そこにはまずマギー・スミスと、ローワン・アトキンス
ンの出演が発表されている。
 アトキンスンは言うまでもなくMr.Beanその人だが、2002
年の『スクービー・ドゥー』のゲスト出演に続いて、今度は
現状でのワーナーの稼ぎ頭のシリーズにも登場することにな
ったものだ。なお、役柄は発表されていないが、情報による
と昨年の5月頃からヴォルテモート役への出演交渉が行われ
ていたと言うことで、恐らくはその役ということだろう。 
 それにしても、イギリス人の「名前を言ってはいけないあ
の人」のイメージはああいう感じだったのだろうか。

01月01日(木)
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