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On the Production
by 井口健二
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■第51回
ている。                       
 新たに発表されたのは、モーリス・センダク原作“Where
The Wild Things Are”。1963年の文学賞受賞作でもある原
作は、元々キャラクターのユニークさなどで映画化が期待さ
れていたものだが、ユニヴァーサルとの共同で進められてい
るこの計画に、さらに『アダプテーション』などのスパイク
・ジョーンズ監督の契約が発表された。         
 原作の物語は、マックスという名前のいたずら好きの少年
が、夕食を取り上げられた日に、子供の想像力で自分の部屋
をジャングルに変え、怪物や野性の動物を造り出して自分が
その王様になるというもの。              
 この映画化にジョーンズ監督が挑戦する訳だが、元の計画
ではオールCGIで製作されることになっていた映画化は、
ジョーンズ監督の起用で、実写も考慮した体勢に作り替える
ということで、かなりユニークな作品になりそうだ。   
 なお、プレイトーンではもう1本、ワーナーとの共同によ
る“Ant Bully”の映画化の計画も進めており、こちらは、
昨年のアカデミー賞で第1回長編アニメーション作品賞候補
になったパラマウント製作“Jimmy Neutron: Boy Genius”
のジョン・デイヴィス監督で進められている。      
        *         *        
 最後に脚本家の話題を2つ。             
 まずは、ザ・ロック=ドウェイン・ジョンスン主演で計画
されている“Johnny Bravo”の脚本に、マシュー・ベリーと
エリック・エイブラムスのコンビの起用が発表されている。
 カートゥーンネットワークの人気アニメーションから、シ
リーズの大ファンだというジョンスンが自ら主演を買って出
ている今回の映画化は、ワーナーとカートゥーンの共同製作
で進められているが、計画されている物語では、ジョニーが
長く行方不明だった父親を探す展開になるということだ。 
 なお、起用される脚本家コンビは、“Undercover Elvis”
という脚本を発表している他、ヘンスン社が昨年フォックス
で計画した“New Muppet Show”のパイロット版なども手掛
けているそうだ。                   
        *         *        
 もう1本は、以前に紹介した“The Phantom”の再映画化
で、元オリンピック競泳の金メダリストから脚本家に転身し
たメル・スチュワートの起用が発表されている。     
 同名のコミックスの映画化は、最近では1996年に製作され
たビリー・ザーンと、ブレイク前のキャリン・ゼタ=ジョー
ンズの共演作があるが、今回の計画でスチュワートは、舞台
を現代にすることを希望しているそうだ。        
 因に、96年の映画化は舞台を1930年代に設定しているが、
コミックスの設定では、主人公は何代にも渡って人類を守り
続けてきたということで、物語の舞台が現代になることはな
んら問題ないそうだ。                 

11月15日(土)
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