ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■第18回+DRIVE、クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
ういう一部で絶賛を浴びている映画作家の作品と言うのに後
から入って行くのはかなりきつい。そんな訳で益々足が遠の
いてしまったのだが…。                
ところが今回、たまたま時間が空いて初めて見ることになっ
た。で、初めて見た感想は、これが結構オーソドックスなコ
メディで面白い。                   
僕自身は、北野武のようなどぎつい描写で来られたら嫌だな
と思っていたのだが、主人公たちに結構あくの強い俳優を揃
えている割りには、展開がそれにおぶさるようなところもな
く、話自体がそれなりに理詰めの展開なのにはちょっと見直
した感じだ。                     
物語は、几帳面な性格で、車を運転していても交通法規を完
全に守らなければ気が済まない主人公の車に、突然3人の男
たちが乗り込んでくる。彼らは銀行強盗をしたところなのだ
が、4番目の男の裏切りに合って、奪った金を持ち逃げされ
ている。                       
そこで男たちは主人公の車で4番目の男を追おうとするのだ
が、男たちがいくら飛ばせといっても、主人公は交通法規通
りにしか車を動かせない。そして主人公と3人の男の奇妙な
ドライブが始まる。                  
3人の男が誰も運転をできないというのはちょっと無理があ
るかも知れないが、その点を除けば、結構ギャグもスマート
だし、面白かった。最近この手の映画の試写会で馬鹿笑いす
る奴らには辟易していたが、今回は僕自身も結構笑わせても
らった。                       
途中のヘビメタでラップを歌うシーンが口ぱくなのがちょっ
と残念だったが、エンディングもそれなりに良い感じだった
し、僕は気に入った。                 
                           
『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』         
                “Queen of the Damned”
94年に公開された『インタビュー・ウイズ・ヴァンパイア』
の続編の映画化。                   
前作に主演したクルーズ、ピット、バンデラスらは一人も出
演していないが、本作では、昨年8月に飛行機事故で亡くな
った歌手アリーアの出演が話題になっている。でも、宣伝で
アリーアばかり売り込むのは、他の俳優たちにちょっと可哀
想な感じがした。                   
本作でアリーアが演じているのはタイトルロールのクイーン
ではあるけれども、本作には他に、ヴァンパイアに魅かれて
行くジェシーというヒロインがいる訳で、彼女の存在の方を
もっとアピールしてもらいたいものだ。         
実際ジェシーというのは、ヴァンパイアの研究組織の研修生
という役柄で、ヴァンヘルシンク教授の女性版なのだが、全
てを判った上で、ヴァンパイアと対決するヒロインというの
は、『エイリアン』のリプリーみたいなもので結構魅力的な
存在なのだが。                    
物語は、前作でクルーズが演じたレスタトが 200年の眠りか
ら覚めたときのお話で、つまり前作の前日譚。この目覚めの
理由がロック音楽に魅かれてということで、ヴァンパイアと
ロック歌手の組み合わせというのは、上手い着想だ。   
まあ原作がしっかりしていて、ヴァンパイアの描き方も破綻
がないから、安心して面白く見られた。前作のようなオール
スター大作ではないが、ホラー映画としては良い方だろう。

07月01日(月)
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