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On the Production
by 井口健二
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■風の電話(IDOL-あゝ無情-、決算!忠臣蔵、カツベン、積むさおり、だれもが愛しいC、スーパーT、EXIT、ジョン・D、ひとよ、男はつらいよ50)
映画は事件をFBIのでっち上げとして描く。これが真実な
ら恐ろしい話だ。公開は12月7日より、東京は新宿武蔵野館
他で全国順次ロードショウ。)

『ひとよ』
(劇作家、演出家の桑原裕子による舞台を基に、2019年5月
紹介『麻雀放浪記』などの白石和彌監督が衝撃の過去を持つ
家族を見つめた作品。母親が夫を殺害。それは夫の暴力から
3人の子供を守るための覚悟の犯行だった。その母親は15年
経ったら戻ってくると言い残して警察に出頭した。その時が
流れ、成長した子供たちはそれぞれの暮しをしていたが、家
族の絆は失われていた。そこに母親が返ってくる。それは一
見平穏な日々を復活させるが…。覚悟の犯行がもたらした代
償は大きかった。出演は佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優。他に
音尾琢真、筒井真理子、浅利陽介、韓英恵、MEGUMI、大悟、
佐々木蔵之介。そして田中裕子。白石監督は2010年9月紹介
『ロストパラダイス・イン・トーキョー』から人の繋がりを
描くことを主眼としているように思うが、本作はその繋がり
の根源である家族を、新たな視点で観ている感じの作品だ。
公開は11月8日より、全国ロードショウ。)

『男はつらいよ お帰り 寅さん』
(1969年に第1作が公開され、1997年に前年の俳優の死去に
伴う特別編の第49作が公開されてから22年を経て、シリーズ
の新作が登場する。物語は前作ではまだ青年だった寅さんの
甥がベストセラー作家となり、次回作を期待される中で叔父
との関係や、叶わなかった初恋の人との思い出と新たな未来
を描くもの。社会の変化は敢えては描かないものの、人情の
普遍性みたいなものは描き込まれている。出演は吉岡秀隆、
倍賞千恵子、前田吟、後藤久美子。それに浅丘ルリ子。そし
て渥美清。他に池脇千鶴、夏木マリ、美保純、佐藤蛾次郎、
桜田ひより、カンニング竹山、小林稔侍、笹野高史、橋爪功
らが脇を固めている。脚本と監督は山田洋次。共同脚本に監
督の盟友であり、2016年7月24日題名紹介『いきなり先生に
なったボクが彼女に恋をした』などの朝原雄三が参加してい
る。懐かしさ一杯だが、最後に写される歴代マドンナには心
も打たれた。公開は12月27日より、全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

10月06日(日)
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