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On the Production
by 井口健二
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■バーバラと心の、ウルフなシッシ(テル・M、母さんが、DTC、止められるか、黙ってピアノ、純平、デス・W、日日是、僕の帰る、あのコの)
警察の手も届かない犯人に迫って行く。共演は、ビンセント
・ドノフリオとエリザベス・シュー、それにモデル出身のカ
ミラ・モローネ。オリジナルはニューヨークが舞台だったは
ずだが、今やシカゴも同じ状況のようだ。そんな高架鉄道の
走る都会で、観客の心を鷲掴みにする復讐劇が展開される。
でもまあ所詮は銃社会が背景で、そこに迎合的なのは致し方
ないのかな? なお、オリジナルは1994年に第5作まで作ら
れるヒットシリーズになったものだ。公開は10月19日より、
東京はTOHOシネマズ日比谷他で全国ロードショウ。)

『日日是好日』
(黒木華、樹木希林、多部未華子の共演で、茶道をテーマに
した森下典子原作エッセイの映画化。始りは25年前、20歳の
女子大生の主人公は、「本当にやりたいこと」が見つからな
いまま日々の生活を送っていた。そんな時、近所のただもの
ではないと噂のおばさんが茶道の先生と知った両親は、彼女
に入門を勧める。その勧めに乗り気でない主人公だったが、
同い年の従姉妹が乗り気になり、止む無く付き合いで行くこ
とに。それは最初は訳の判らない所作の決まり事の教えばか
りだったが…。やがてそれが彼女を支え、人生の機微を教え
ることになって行く。脚本と監督は2017年9月3日題名紹介
『光』などの大森立嗣。茶道は僕が子供の頃に母親が少しや
っていたことがあり、基本の基本みたいなものは心得ていた
が、そこから深度を増して行く展開が面白く。結構嵌って観
てしまった。和装姿の黒木と多部の共演も楽しめる。公開は
10月13日より、全国ロードショウ。)

『僕の帰る場所』
(2017年東京国際映画祭「アジアの未来」部門に出品され、
同部門の作品賞と、国際交流基金アジアセンター特別賞をW
受賞した作品。日本とミャンマーを舞台に、ある在日ミャン
マー人家族に起きた実話を基に描いたドラマ。登場するのは
東京の小さなアパートに暮らす母親と幼い兄弟。父親は入国
管理局に捕まっており、母親が拙い日本語で懸命に家族を支
えている。しかし父親の難民申請は中々受理されず、釈放の
見込みは薄い。そして父親の不在が子供たちにも影を落とし
ている。そんな中で母親は母国への帰国を考え始めるが…。
日本育ちの子供たちにはそれも過酷な選択だった。本作がデ
ビュー作の藤元明緒監督は、長年在日ミャンマー人の取材を
続け、その中から生み出された作品のようだ。しかし世界一
難民に厳しいとされる日本ではその表現も難しく、本作の完
成には5年の歳月が費やされている。公開は10月より、東京
はポレポレ東中野他で全国順次ロードショウ。)

『あのコの、トリコ。』
(白石ユキ原作同名少女コミックスの実写映画化。芸能界を
舞台に幼馴染みの三角関係が描かれる。頼、雫、昴の3人は
幼い頃から人気スターの夢を誓いあっていた。そして頼は雫
の危機を自らの手で救ったことで彼女の虜にもなっていた。
しかし雫と昴が次々オーディションに受かる中で頼は落選が
続き、引っ越しもあっていつしか夢を諦めていた。ところが
雫と昴の活躍を知り、2人の通う学園に転入を決意する。そ
れでもあまり目立たない頼だったが…。出演は、2018年3月
18日題名紹介『猫は抱くもの』の吉沢亮、2017年11月26日題
名紹介『悪と仮面のルール』の新木優子、2018年06月10日題
名紹介『きらきら眼鏡』の杉野遥亮。他に高島礼子、岸谷五
朗らが脇を固めている。脚本は2018年4月1日題名紹介『マ
マレード・ボーイ』などの浅野妙子、監督はテレビで数多く
のラヴコメを手掛け、本作で長編デビューの宮脇亮が担当し
た。公開は10月5日より、全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

07月29日(日)
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