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On the Production
by 井口健二
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■オンリー・ザ・B、50回目のファーストK(モリーズ・G、焼肉D、海を駆ける、ホース・S、超級大国民、最初で最後のK、オンネリ、ガンダム)
れて執筆したという小説から、自ら共同脚本も手掛けて監督
した作品。映画の舞台はイタリア北部ウーディネの高校。理
解ある里親に引き取られてトリノから引っ越してきた主人公
は、個性的なファッションで周囲から浮いた存在になってし
まうが、同様な境遇の男女2人と親しくなる。しかし自分ら
を苛める周囲に対して復讐を試みた時、彼らの運命が大きく
動き始め、残酷で哀しみに満ちた青春ドラマが展開される。
結末は悲劇的なものになっているが、さらにそこに加わる監
督の想いが哀しさを倍加させる。出演はいずれも新人のリマ
ウ・グリッロ・リッツベルガー、ヴァレンティーナ・ロマー
ニとレオナルド・パッザッリ。公開は6月2日より、東京は
新宿シネマカリテ他で全国順次ロードショウ。)
『オンネリとアンネリのおうち』“Onneli ja Anneli”
(『ムーミン』は言うに及ばず、2005年7月紹介『ヘイフラ
ワーとキルトシュー』など児童文学の名作の多い北欧から、
また一つ作品が紹介された。原作は1960年代にフィンランド
で発表されたものだそうで、主人公は偶然(?)拾ったお金と
優しい警官のお蔭でバラ通りの一軒家を購入した2人の幼い
女の子。両隣には気難しい女性と、魔女かも知れない姉妹が
住んでいて、そんなお家で家族と離れた2人だけの生活が始
まるが…。子供の夢のような設定の中で、泥棒騒ぎなど様々
な出来事が起きて行く。出演は2014年の本作の後、15、17年
の作品にも主演のアーヴァ・メリカントとリリャ・レフト。
監督も全作を手掛けるサーラ・カンテル。ナンセンスな部分
もあるが全体はしっかりとした展開で、愛らしい作品になっ
ている。公開は6月9日より、東京はYEBISU GARDEN CINEMA
他で全国順次ロードショウ。)
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』
(2017年8月6日題名紹介『THE ORIGIN』シリーズの続編。
10月15日題名紹介の作品とは別系統のもので、本来的には本
作がメインストリームの物語のようだ。そして本作を以って
このシリーズは完結となる。ここからの新たな展開が生まれ
るかは、本作の結果次第だそうだ。それにしても作品の内容
は、激しい宇宙戦闘シーンの連続で、これが戦争マニアには
堪らないのだろうなあと思わせる。ただ戦略的な面ではレー
ダーも効かない宇宙域が戦場のようなのだが、その辺の設定
が良く判らない。特に目視は出来るがレーダーでは捕捉でき
ないというのは一体どのような状況なのか…。そういった科
学考証的なものを、もう少しはっきりとさせて欲しかったか
な? まあそんなことは気にしない観客が相手なのかもしれ
ないが…。公開は5月6日より、東京は新宿ピカデリー他、
全国35館で4週間限定ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
03月25日(日)
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