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On the Production
by 井口健二
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■プリキュア・SS(フロリダ・P、ラジオ・K、家に帰ると、ガザ、女と男の、天命の、猫は抱、枝葉の、ビッグH、カトマンズ、フジコ・H)
第一人者とされる伊藤敏朗。すでにネパールを題材にした映
画制作で知られる伊藤監督が第3作の制作中に災害が起きた
とのことで、急遽物語を変えて災害に立ち向かう日本の国際
緊急援助隊の活躍を描く。因に映画の製作と主演を務めた俳
優ガネス・マン・ラマは、この活動により民間人では唯一、
日本隊から感謝メダルを授与されたそうだ。ただ映画として
の物語自体は多少ぎこちなさが出てしまっているが、災害の
前後を映し出す映像には重みがある。東日本大震災でもその
後の様子を描いたドラマ作品はいくつか制作されているが、
正に災害現場でのドラマは日本映画ではまだ見ていないよう
な気がする。その点でも注目できる作品だ。公開は4月30日
より、東京は渋谷ユーロライブ他で上映。)
『フジコ・ヘミングの時間』
(1999年放送のテレビ特集で、60歳を過ぎて突然ブレイクし
たピアニストを追った初のドキュメンタリー。ドイツベルリ
ンの生まれで、父親はスウェーデン人の画家・建築家、母親
が日本人のピアニストという彼女は幼くして戦前の日本に帰
国するが、父親は風土に馴染めずヨーロッパに戻ってしまう
など、かなり数奇な運命となる。そんな足跡も追いながら、
彼女の現在の活躍も描かれる。その中にはドイツの生家や留
学時代の下宿先なども訪問し、正にピアニストの全身像が描
かれる。しかもその中に彼女の語録とも言えそうな素敵な発
言も散りばめられ、これこそファン垂涎の作品と言えるもの
だ。それに世界各所でのコンサートの模様が、これもまた素
晴らしい映像と音響で記録されている。その中には「酷いピ
アノ」と言いながらの演奏も含まれているのも面白い。公開
は6月、東京はシネスイッチ銀座他で全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
03月18日(日)
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