ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459775hit]
■Infini-T Force(インフィニティ・フォース)、ドリーム、ギフテッド
して将来の道を模索し続けるが…。かなりドラマティックな
ドキュメンタリーで、その矛先が彼女だけでなく、映画の制
作者にも向くところが凄まじい。公開は10月21日より、東京
はアップリンク渋谷他にて全国順次ロードショウ。)
『全員死刑』
(2004年に福岡県大牟田市で発生した強盗殺人死体遺棄事件
を、獄中にいる次男の手記を基に映画化した作品。生活に困
窮した一家が資産家の家に押し入り、家人1人の殺害をきっ
かけに一家皆殺しにするまでが描かれる。出演は2017年5月
20日題名紹介『トリガール!』などの間宮祥太朗、6月4日
題名紹介『彼女の人生は間違いじゃない』などの毎熊克哉。
他に六平直政、入絵加奈子ら。監督は2016年に本物の不良少
年を起用したとされる『孤高の遠吠え』という作品で話題に
なった小林勇貴。事件の真相はいまだ未解明だそうで、だと
すると作品がかなり興味本位であることは否めない。それも
面白がる人はいるのだろうが…。公開は11月18日より、東京
はヒューマントラストシネマ渋谷他で全国ロードショウ。)
『HER MoTHER娘を殺した死刑囚との対話』
(最愛の娘をその配偶者に殺された母親が、死刑判決を受け
た元娘婿と面会し、やがて助命嘆願を行うに至る過程を描い
た作品。死刑制度の是非を問う作品では、2017年7月9日題
名紹介『三度目の殺人』が物語として実に巧みだったと思う
が、本作は実話に基づくそうで、そのリアルさが勝負になる
作品と言える。ただ本作では途中で宗教のようなものが絡ん
できたり、特に主人公の夫の行動が今一つ納得できなかった
ところで、実話に基づくことが逆に作品の足枷になっている
ようにも感じられた。脚本と監督は南カリフォルニア大学で
映画制作を学んできたという佐藤慶紀。次回はもっと大胆な
フィクションの作品を観てみたいものだ。公開は9月9日よ
り、東京は新宿K's cinema他で全国順次ロードショウ。)
『覆面系ノイズ』
(歌うことの好きな少女が幼くしてに出会った2人の男子。
しかしそれぞれとの別れを体験した少女は、高校入学でその
1人と再会する。その彼は覆面バンドで人気を得てメジャー
デビュー目前だった。そしてもう1人は新進ミュージシャン
として売り出し中…。正に女子の願望という感じの物語は、
福山リョウコ原作による人気恋愛コミックの映画化で、その
監督は2016年『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』などの
三木康一郎が担当した。出演は、2016年『セトウツミ』など
の中条あやみと、2016年6月記者会見報告『疾風ロンド』な
どの志尊淳、それに2016年2月紹介『ドロメ』などの小関裕
太。公開は11月25日より、東京は新宿ピカデリー他にて全国
ロードショウ。)
『ニコトコ島』+『石と歌とペタ』
(2007年のデビュー作からコンビで作品を発表している大力
拓哉と三浦崇志が2008年と2012年に発表した作品。それぞれ
海外の映画祭などにも出品されているようだが、内容は共に
ロードムーヴィと言えるのかな、それぞれ孤島や道路をあて
どなく移動する2人、若しくはもう1人を加えた3人の姿が
写されている。正直に言って僕には作品の意図か判らないの
だが、1本目はイメージフォーラムフィルムフェスティバル
2009大賞を受賞したそうだ。公開は10月24日より、東京は渋
谷のシアター・イメージフォーラムにてロードショウ。)
『謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス』
“El Bosco. El jardin de los suenos”
(スペインマドリッドのプラド美術館に展示されている宗教
絵画を主題にしたドキュメンタリー。絵画は扉で閉じられ、
それを開くと正面及び左右の扉の裏の3面に現れる。そこに
は様々な宗教的な題材が描かれている。映画のタイトルは画
家だが、特に画家自身を探求するものではなく、1点の絵画
をいろいろな分野の人々が観てその感想を述べるという構成
のもの。その中には美術史家もいて、それなりの作品の背景
なども語られるが、総じては各自が絵画に寄せる想いなどが
表明される。ただ作品の中では絵画の全貌はほんの数瞬しか
[5]続きを読む
09月03日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る