ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459788hit]
■エレファントカシマシ/REBECCA 渋谷公会堂、スターシップ9、ウインター・ドリーム 氷の黙示録
んな環境で兄弟は空気のような存在であれと言われるが…。
日本でもまたぞろ戸塚ヨットスクールが頭をもたげているよ
うだが、子供に対して常にそのような環境はあるようだ。そ
れを告発するのは正義ではあるが、そこにノスタルジーが絡
まると危うさが生じる。本作はデンマークのアカデミー賞で
6冠を達成し興行も大ヒットしたそうだが、そんな危険も感
じる問題作だ。公開は8月5日より、東京はYEBISU GARDEN
CINEMA他で全国順次ロードショウ。)
『リベリアの白い血』“Out of My Hand”
(ニューヨークを拠点に活動している福永壮志が、撮影監督
村上涼のアイデアを基に脚本、監督、編集を手掛けた作品。
リベリアのゴム農園で働いていた男が労働環境の改善を目指
して立ち上がるが弾圧される。その後、単身ニューヨークに
来てタクシー運転手となった男は、移民の現実に直面して行
く。村上はアフリカでの撮影中にマラリアに罹りアメリカに
帰国後に死去。アメリカシーンは別の撮影監督が引き継いで
完成されている。そんな様々な想いの籠った作品だが、日本
人にはちょっと判り難いところもあるかな? リベリアの現
実などはもう少し説明が欲しい感じもした。でも世界の現実
が垣間見られる作品にはなっている。公開は8月5日より、
東京はアップリンク渋谷他で全国順次ロードショウ。)
『カーズ クロスロード』“Cars 3”
(2006年6月紹介の第1作、2011年7月紹介の第2作に続く
シリーズ第3話。第1作の公開の時は子供の頃に憧れだった
アメリカテレビドラマの舞台「ルート66」の現在の姿を見せ
られて衝撃だったが、そこから新たな道が開けることに嬉し
さも感じた。それが第2作では完全にモーターレースの話に
なって、それはそれで面白くはあったが、第1作の思いとは
ちょっと違った感じにもなっていた。そして第3作は、さら
にモーターレースの世界を描き尽そうという感じで、この点
に関心のある観客にはこれでいいかな? 大体「ルート66」
に関心のある世代の方が稀有だからこれも仕方ないだろう。
ただ主人公の身の処し方には、もう少し何か欲しかった感じ
もしたが。公開は7月15日より、全国ロードショウ。)
『海底47m』“47 Meters Down”
(2011年1月紹介『塔の上のラプンツェル』で主人公の声を
担当したマンディ・モーアと、テレビシリーズ『ヴァンパイ
ア・ダイアリーズ』などで知られクレア・ホルトが姉妹役で
共演する海底パニック作品。人食いザメが遊弋する海域に檻
に入って潜水するツアーに参加した姉妹が、吊り具の故障で
檻のまま47mの海底に沈下。徐々にボンベの酸素が尽きてい
く中での決死の脱出劇が描かれる。かなり凝ったシチュエー
ションだが意外と説得力があって、さらに途中の展開にも上
手い捻りが随所に織り込まれていた。僕はダイヴィングはし
ないので、知っている人が見たらどうかは判らないが、素人
目にはこれは怖いと思わせる作品だ。公開は8月12日より、
東京はシネマート新宿他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
06月25日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る