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On the Production
by 井口健二
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■東京喰種 トーキョーグール、新感染 ファイナル・エクスプレス
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『東京喰種 トーキョーグール』
石田スイ原作、「週刊ヤングジャンプ」連載のコミックで、
既にアニメ化もされている作品の実写映画化。
地球上の食物連鎖で頂点に立つとされる人類。しかし古来よ
りその人類を食料とする存在がいた。その存在=喰種(グー
ル)に対して人類は様々な対抗策をとって来たが…。その結
末はまだ見えていない。
そんな中、主人公はグールに襲われるが、突発事故で重傷を
負いながら救出される。そして同じ事故で死亡した女性の臓
器を移植されるが、その女性はグールだった。このため臓器
を移植された主人公は半グールになってしまう。
こうしてグールの世界に迷い込んだ主人公は、そこで様々な
グールたちと出会い、その苦悩を知ることになる。そして少
しでも人類への危害を減らそうとするグループとも巡り会う
が…。
一方、グールの抹殺を図る人類側の組織では、グールの生来
の武器を入手し、それをグールへの対抗策として活用しよう
としていた。そして3つの武器を手に入れた2人の捜査員が
主人公らに迫って来る。
出演は、2016年6月紹介『MARS ただ、君を愛してる』
などの窪田正孝と、2015年2月紹介『振り子』などの清水富
美加。他に劇団EXILEの鈴木伸之、子役の桜田ひより。さら
に蒼井優、大泉洋、村井國夫、白石隼也、相田翔子、佐々木
希、前野朋哉、ダンカン、岩松了らが脇を固めている。
監督は多くのCMやミュージックビデオを手掛けてきた萩原
健太郎。脚本は、2015年『天空の蜂』などの楠野一郎が担当
した。
原作は読んでいないが、作品の世界観みたいなものはしっか
りと描かれているように感じた。またグールが繰り出す武器
やそれを利用した人間側の武器などの造形やVFXも良く描
けていると言える。この辺は日本映画でもなかなかやれるよ
うになってきたものだ。
ただ、人間関係などには原作を知らないと判り辛いところも
あり、原作の読者でない者には多少ハードルが高いかな。で
もまあ本作だけでも流れは理解できるし、それに加えて原作
のファンが喜ぶ仕掛けは中々巧みな作品とも言えそうだ。
上記の共演者の中にはこの出番だけ…? というような人も
おり、原作にはもっと多くのエピソードもあるようで、当然
本作にも続編は考慮されているのだろうが。撮影後の出来事
がどう影響するか、その辺も気になる作品だ。
公開は7月29日より、全国ロードショウとなる。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』“부산행”
韓国高速鉄道(KTX)の全面協力を受けて製作された鉄道
パニック作品。
物語の舞台はソウルを早朝に出発してプサンに向かう列車。
その列車に、プサンに住む別居中の妻の許に娘を送って行く
ビジネスマン父子や、臨月間近の妻を連れたちょっと粗暴な
夫。さらには高校野球のチームなどが乗り込む。
そして定刻発車の間際に、傷を負ってよれよれの男女が乗り
込んできた。その男性はトイレに隠れるが、女性は通路に倒
れたまま列車は出発する。すると少し経って起き上がった女
性が周囲の人間に噛みつき始める。
その女性は人間を凶暴化させるウィルスに感染しており、時
速300qで疾走する車内はパニックに襲われる。しかし街中
にもそのウィルスは蔓延していた。斯くして国内で唯一平静
が保たれているとされるプサンに向って列車は進むが…。
出演は、2012年7月紹介『トガニ 幼き瞳の告発』などのコ
ン・ユ、2015年12月紹介『コインロッカーの女』などの子役
のキム・スアン。他に2012年3月紹介『ミッドナイトFM』
などのマ・ドンソク、『トガニ』などのチョン・ユミらが脇
を固めている。
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07月02日(日)
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