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On the Production
by 井口健二
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■なんちゃって家族、ウォルト・ディズニーの約束、大捜査の女/ジ・エレクション、ゲームセンターCX、ホビット2、ゲノムハザード
勿論、これ以上やるとドキュメンタリーとのバランスが悪く
なると危惧したのだろうが、現状ではあまりに付け足し感が
強い。その割には長く感じられもして、結局バランスが悪い
ように感じられた。
アイデアはこれで良いと思うが、もう少し工夫が欲しかった
ところだ。
公開は、来年2月に全国ロードショウと紹介されていた。

『ホビット・竜に奪われた王国』
        “The Hobbit: The Desolation of Smaug”
ピーター・ジャクスン監督による昨年12月紹介『ホビット・
思いがけない冒険』の続き。
3部作が予定されているシリーズの第2作では、前作に続く
冒険の中での熊人ビヨルンとの邂逅や闇の森、湖の町エスガ
ロス、さらに竜の巣でのビルボの活躍などが描かれる。その
物語はほぼ原作に沿っているが、前作と同様に本作でも色々
と原作にはないサブストーリーが展開される。
その中でも今回の目玉は『LOTR』の主要人物の1人レゴ
ラスの登場で、闇の森での大活躍はアクション映画としての
本作をかなりの部分で支えている。実際に本作は、前作の展
開が『LOTR』に似すぎている感じだったのを脱却して、
特に個人戦のアクションが見事に描かれるものだ。
そして中つ国を舞台に、ホビット、ドワーフ、エルフ、トロ
ル、ゴブリンたちと人間、魔法使いらが繰り広げる物語の中
に、顕れ始めるネクロマンサーの影が後の『LOTR』への
繋がりを強めて行く。
出演は、イアン・マッケラン、マーティン・フリーマン、リ
チャード・アーミティッジ、ジェイムズ・ネスビットらが前
作に引き続いて登場の他に、オーランド・ブルームが『LO
TR』から参加。
さらに2011年10月紹介『リアル・スティール』などのエヴァ
ンジェリン・リリー、同年11月紹介『インモータルズ−神々
の闘い−』などのルーク・エヴァンス、2012年1月紹介『シ
ャーロック・ホームズ:シャドウ・ゲーム』などのスティー
ヴン・フライらが脇を固めている。
そして2012年5月紹介『SHERLOCK』や今年6月紹介『スター
・トレック イントゥ・ダークネス』などのベネディクト・
カンバーバッチが2つの重要な役柄で、本作と次回の第3作
にも登場するようだ。
原作は児童文学として書かれたものだが、今回の映画化では
先の『LOTR』を堪能した観客が存分に楽しめるように作
られている。それは別段児童が観ても害のあるものではない
が、成人が観ればさらに深く楽しめるというところだ。
ただし上にも書いたように、映像などの面で『LOTR』に
似通ってしまうのは否めないが、本作では湖の町エスガロス
など新たに登場する風景もあり、それは中つ国を主人公たち
と共に旅する仲間として楽しめるものだ。
それに個人戦のアクションは前作以上にスピード感のあるも
のだった。
公開は来年2月22日から、前作同様2D/3D、Imaxで行われ、
3D上映の一部ではハイフレームレート(HFR)の上映も
実施される。
そして第3作は2014年12月17日から、日米を含め世界同日公
開が予定されている。カンバーバッチの役柄がどうなるか、
それが興味津々だ。

『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』“無名人”
1998年の第15回サントリー・ミステリー大賞で読者賞を受賞
した司城志朗原作小説を、韓国のキム・ソンス監督が舞台を
日本に置いたままで脚色、映画化した作品。
石神武人はデザイン会社に勤めるごく普通の会社員。ところ
がある日、彼が自宅のマンションに帰宅すると妻が何者かに
惨殺されており、さらにそこに架かってきた電話の声は妻の
ものだった。
しかもその直後に玄関のチャイムが鳴り、その玄関口にいた
のは警察を名告る2人の黒スーツの男。そして石神が事情を
説明しようとすると…、室内にあったはずの妻の死体と血痕
が消えていた。
それでも男たちは石神を連行するとして車に乗せるが、そこ
で彼らは警察でないことが判明、石神は間一髪脱出する。さ
らに通りかかった車の女性に助けを求めた石神は、放送記者

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12月22日(日)
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