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On the Production
by 井口健二
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■あなたの初恋…、パーフェクト・ホスト、モールス、アントニオ・ダス・モルテス、黒い神と白い悪魔、テンペスト、人生ここにあり+闘病記
ージ・ミュージカル“Spider-Man: Turn Off the Dark”で
ピーター・パーカーを演じているリーヴ・カーニー。
また、2003年5月紹介『アダプテーション』でオスカー受賞
のクリス・クーパー、2010年11月紹介『バーレスク』にも出
ていたアラン・カミング、2007年1月紹介『ブラッド・ダイ
ヤモンド』などのジャイモン・フンスー。
さらに2010年7月紹介『魔法使いの弟子』などのアルフレッ
ド・モリナ、イギリスのTVシリーズ“Dr.Who”に出演のフ
ェリシティ・ジョーンズ、2007年1月紹介『パフューム』に
主演していたベン・ウィンショーら、実に豪華な顔ぶれが脇
を固めている。
なおテイモア監督は、1999年『タイタス』でもシェークスピ
アに挑戦しているが、本作の『テンぺスト』は1986年に舞台
で初めてシェークスピアを演出した作品とのこと。本作の巻
頭のシーンはその舞台での演出を再現しているそうだ。
『人生、ここにあり!』“Si può fare”
1998年12月を以て精神病院を全て廃絶したというイタリアで
の実話に基づく物語。
1978年に制定された精神病院廃絶法によって精神病院が閉鎖
された1983年ごろのイタリア・ミラノでのお話。労働組合員
だった主人公は、組合内で革新的な意見を言い続けたために
煙たがられ、「共同組合180」という組織に移動を命じら
れる。
そこには、病院が閉鎖されても戻る場所のない元患者たちが
集められ、施しのような作業を無気力に続けている場所だっ
た。しかしそんな施しの作業も真面にはできない元患者たち
だったが、そんな中で主人公は患者たちが時折発揮する才能
に気がつく。
そこで元患者たちに、施しではない、正当な賃金の貰える事
業を起すことを提案、組合の理念にしたがった会議によって
その事業を模索し始める。ところが精神病院は廃絶されても
元患者の言動は奇抜で、意見はあらぬ方向に進みそうになる
が…
こうして始まった事業は、最初こそ元患者ということで敬遠
されるが、やがて元患者たちの芸術的なセンスなどによって
評判を呼び、正当な賃金も得て軌道に乗り始める。しかし社
会的な復帰を遂げ始めた元患者たちには別の問題も生じてい
た。
殆どの精神病が精神病医によって捏造された架空の病という
話は、以前にもここで書いたと思うが、イタリアでは正にそ
の理論によって精神病が法律によって否定された。しかし法
律で否定しただけでは駄目で、そこにはこんな映画のような
実話が必要だったのだろう。
そんな心暖まる実話の映画化が、元患者役を演じる俳優には
数ヶ月の精神保険施設での研修を課したという見事な役作り
で描かれている。
主演は、1997年『ニルヴァーナ』などに出演のコメディアン
のクラウディオ・ビジオ。その恋人役に2007年5月紹介『イ
タリア的、恋愛マニュアル』に出演のアニータ・カプリオー
リ。他に、医師役で1998年『星降る夜のリストランテ』など
のジョルジョ・コランジューリ、2000年『ベニスに恋して』
などのジュゼッペ・バッティストンが脇を固めている。
脚本と監督は、本作が長編3作目となるジュリア・マンフレ
ドニア。因に、監督の前作は1993年のアメリカ映画『恋はデ
ジャ・ブ』のリメイクだそうで、そういうセンスもある監督
のようだ。
また映画の中では、1985年公開『バック・トゥ・ザ・フュー
チャー』を観に行くシーンが意味を持って使われていた。
* *
ということで今回は、読んでくださる方の参考にもなるか
と思い、腎臓結石の闘病記を少し書かせて貰います。
実は昨年の秋ごろから背中に違和感があり、それは痛いと
いうより筋肉が凝っている感じだった。そこで近所の接骨院
でマッサージなども受け、その時々は解消していたのだが、
またすぐぶり返すといった状態が続いていた。
ところが4月20日の早朝、余震の揺れで目を覚ました僕は
背中の痛みが尋常でないことに気付いた。それでも最初は湿
布薬などで我慢しようとしたのだが、痛みが徐々に激しくな
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05月01日(日)
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