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On the Production
by 井口健二
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■ラスト・ソルジャー、シチリア!シチリア!、リミット、神の子どもたちはみな踊る、カウントダウンZERφ、Looney Tunes+製作ニュース
その作品は前回と同じ“Wile E.Coyote and Road Runner”
の1篇となっているが、今回は頭部に装着するプロペラ形の
飛行装置が登場するもの。これでまたコヨーテは性懲りもな
くロードランナーを追い掛けるが…という展開だ。
ただ今回は、前回がキャラクターをセルアニメ風に表現して
いたのに対してCGI風に描かれており、脚本家(トム・シ
ェパード)も監督(マシュー・オキャラハン)も同じスタッ
フなのにいろいろと試みられているようだ。因にこの2人は
今年はもう1本“Rabid Rider”というバッグズ・バニーが
主人公らしい作品も制作したとされている。
最近のシネコンでは、映画の前に予告編が上映されるのにも
文句を付ける観客が居るそうだが、昔は本編の前にニュース
や短編が上映されるのが決まり事だったもの。そんな映画館
文化も大切にしたいものだ。
        *         *
 今回、ちょっと多めの製作ニュースはキャスティングの話
題から。
 まずは続報で、9月5日付でも報告した“Journey 2: The
Mysterious Island”について、マイクル・ケインとの出演
交渉が最終段階に入っていると報じられた。
 この作品に関しては、すでに前作からジョッシュ・ハッチ
ャースンの再演と、ブレンダン・フレーザーに替ってドウェ
イン・ジョンスンの出演(主人公の母親のボーイフレンドと
いう役柄だそうだ)が発表されており、物語は、ジュール・
ヴェルヌ原作の『神秘島』に基づくとされているもの。それ
ならケインが演じるのはネモ船長か…?となるところだが、
報道では主人公の行方不明になっている祖父とのことだ。
 因に『神秘島』の映画化では、レイ・ハリーハウゼン特撮
=ダイナメーションによる作品『SF巨大生物の島』が記憶
されるものだが、今回もその巨大生物はいろいろ登場するよ
うで、情報ではケインが巨大な蜜蜂に追い掛けられるという
アクションシーンも予定されているとか。
 撮影は3Dで10月から開始の予定になっており、ケインの
出演も直に正式発表となるだろう。出来ればハリーハウゼン
に敬意を表した作品にもなって欲しいものだが…
        *         *
 お次は、6月6日付で報告した“Sherlock Holmes 2”に
関して、日本でも今年公開された『ミレニアム』シリーズに
主演したスウェーデン女優ノオミ・ラパスの出演が発表され
ている。
 この続編に関しては、前作からホームズ役のロバート・ダ
ウニーJr.、ワトソン役のジュード・ロウ、イレーネ役のレ
イチェル・マクアダムスらの再演がすでに報じられているも
のだが、そこに新参加するラパスの役柄は果たしてホームズ
の敵か味方か。物語の詳細は一切明かされていないが、一部
にはフランスのジプシー役との噂もあるようだ。
 この他、宿敵モリアティ教授の配役も気になるが、さらに
ホームズの兄マイクロフトが新登場するとの情報もあり、ガ
イ・リッチー監督の再登板で年内撮影開始、2011年12月全米
公開を目指す新作には、いろいろ興味が湧くところだ。
        *         *
 一方、ラパスがリスベット・サランデルに扮したスウェー
デン映画“Man som hatar kvinnor”に対しては、『シンド
ラーのリスト』のスティーヴン・ザリアン脚本、デイヴィッ
ド・フィンチャー監督によるハリウッドリメイク“The Girl
with the Dragon Tattoo”が進行中だが、そのリスベット役
に、今年5月9日紹介の『エルム街の悪夢』に主演していた
ルーニー・マーラの起用が発表されている。
 因に、リメイクでも注目を浴びそうなリスベットの配役に
は、女性パンク歌手なども含めていろいろな候補が噂されて
いたものだが、2012年のオスカー候補も狙えるとされる役柄
には、それなりに実績のある女優が選ばれたようだ。とは言
えオリジナル版を観ても相当に体当たりの演技が要求される
役柄だが、ラパスより6歳若いアメリカの女優にもオスカー
を狙えるような演技を頑張ってもらいたい。

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09月26日(日)
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