ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460218hit]
■トイ・ストーリー3/3D、最後の忠臣蔵、石井輝男/映画魂+製作ニュース
続いては続編の情報を2つ。
まずは、2007年公開された『ゴースト・ライダー』の続編
“Ghost Rider 2”が進められることになり、主演のニコラ
ス・ケイジと、監督には、2007年日本公開された『アドレナ
リン』と2009年の続編を手掛けたマーク・ネヴェルダイン、
ブライアン・テイラーの監督チームが交渉中と発表された。
この計画に関しては昨年9月27日付でも紹介しているが、
前作では製作総指揮として参加していたデイヴィッド・S・
ゴイヤーに原案が依頼され、その原案からやはりゴイヤー原
案のテレビシリーズ“Flash Forward”などを手掛けるスコ
ット・ギンプルとセス・ホフマンのコンビによる脚本が準備
されていた。
そして今回はその脚本を持って、ケイジとの出演交渉が行
われているものだが、元々この企画はケイジが中心で進めら
れていたから出演の期待は高いものの、実は前にも書いたよ
うにマーヴェルとの映画化権の契約期限が今年11月に迫って
いるとの状況もある。その一方でケイジには、8月からの撮
影でニコール・キッドマンと共演の“Trespass”というアク
ション・アドヴェンチャー作品の出演契約が結ばれていて、
その間隙を縫っての契約はかなり厳しい条件になりそうだ。
因に、オリジナルで相手役を務めたエヴァ・メンデスには
今回の出演は期待されていないそうで、問題はケイジのスケ
ジュール次第となるようだが。
* *
そしてもう1本は、今年日本公開された『シャーロック・
ホームズ』で、この続編の計画についてはすでに紹介してい
るが、そこに登場する予定の宿敵モリアティ教授を誰が演じ
るかに注目が集まっている。
その第1候補はダニエル・デイ・ルイスのようだが、ブラ
ッド・ピットが期待されているという情報もあり、さらにハ
ヴィエル・バルデム、ゲイリー・オールドマン、ショーン・
ペンといった名前も挙がっているようだ。いずれにしても、
シリーズが継続すれば、3年に1作程度のペースでスケジュ
ールが必要になる可能性もあり、そう簡単には決められない
のが難しいところだ。
なお“Sherlock Holmes 2”の製作には、ガイ・リッチー
監督の許、ロバート・ダウニーJr.、ジュード・ロウ、レイ
チェル・マクアダムスの再共演で、2011年12月の全米公開が
予定されており、そこから逆算すると、撮影は遅くとも今年
の秋には開始される必要がある。従ってモリアティの配役も
早急に動き出しそうだ。
* *
最後に、SF映画界では最も歴史のある賞として知られる
アメリカSF、ファンタシー&ホラー映画アカデミー選出の
サターン賞が発表されたので報告しておこう。
と言っても今年の受賞は、『アバター』がSF作品、主演
男優(サム・ウォーシントン)、主演女優(ゾーイ・サルダ
ナ)、助演男優(スティーヴン・ラング)、助演女優(シガ
ニー・ウィーヴァー)、監督(ジェームズ・キャメロン)、
脚本(ジェームズ・キャメロン)、音楽(ジェームズ・ホー
ナー)とプロダクションデザイン、特殊効果の10部門を独占
し、特にキャメロンは製作者としての作品賞、さらに特別賞
と併せて4個の受賞に輝いている。
その他の部門では、各作品賞は、ファンタシーが『ウォッ
チマン』、ホラーが『スペル』、アクション/アドヴェンチ
ャーが『イングロリアス・バスターズ』、アニメーションは
『モンスターvsエイリアン』、海外作品は『第9地区』が受
賞した。
また、若手演技賞を『ラブリーボーン』のシアーシャ・ロ
ーナンが受賞した他に、衣裳賞を『ウォッチマン』、メイク
アップ賞を『スター・トレック』が受賞している。
何と言っても『アバター』の大勝と言ったところだが、あ
れだけの規模の作品で、興行成績も抜群と言うことではこれ
も仕方のないところだろう。内容的には、SFファンとして
はいろいろ引っ掛かるところもある作品ではあったが…。
06月27日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る