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On the Production
by 井口健二
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■第22回東京国際映画祭・コンペティション部門(2)+まとめ
が、本当に実話なの?と思わせるほどのもので、それは映画
としても見応えがあった。プロローグとエピローグを繋ぐ構
成も秀逸と言えるものだ。
因に、原題は“Himpapawid”、タガログ語で「空間、空気、
空、天」を意味する言葉で、英語の国際題名は“Skies”と
なっているものだが、アメリカで付けられた題名が“Manila
Skies”だそうだ。やはりこれは“Vanilla Sky”に引っ掛け
たのだろうか。
* *
以上、コンペティション部門の作品15本を2回に分けて、
多少駆け足で紹介したが。僕の好みの作品は、『激情』が一
番かな。でも娯楽作品としての完成度が高すぎて、かえって
映画祭向きではないかも知れない。
演技賞の男優は、同じく『激情』のグスタボ・サンチェス
・パラが群を抜いていると思うが、女優は一長一短、僕自身
は『エイト・タイムズ・アップ』のジュリー・ガイエが気に
入ったが、1人で長い年月を演じ切った『テン・ウィンター
ズ』のイザベッラ・ラゴネーゼの方が評価されるかも。
この他、『ストーリーズ』『台北に舞う雪』『ACACI
A』『ロード、ムービー』などは作品として面白かった。ま
あ何れの作品もそれぞれに取り柄はあるように思えたものだ
が…。
10月17日(土)
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