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On the Production
by 井口健二
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■ゴーストバスター、クンフーファイター、ファイヤーライン、バグズ・W、赤んぼ少女、幸せの1ページ、R'nRダイエット、超ウルトラ8兄弟
アレックス・ローバー名義で送信したものだった。そして、
そのメールに父親に代って答えようとした少女は、誤って怪
我をしてしまう。
そこで、ローバーを実在と信じている少女は、怪我の手当の
方法を尋ねたメールを彼宛に打つが…そのメールを見た作家
は、怪我をした少女が1人ぽっちで絶海の孤島にいることに
気付いてしまう。
この作家が止むに止まれず始めた行動と、島に訪れる飛んで
もない危機の様子が並行して描かれて行く。果たして作家は
島にたどり着き、少女を危機から救うことはできるのか…
お子様向けという意識なのか、上映時間が1時間36分と短く
て、その分変な溜めもなく、物語はサクサクと進んで行く。
それが多少物足りなくもあるが、何しろフォスターもブレス
リンも楽しそうで、特にブレスリンは、元々動物好きとのこ
とで、トカゲやアシカとの共演も嬉しそうだった。
共演は、『オペラ座の怪人』のジェラルド・バトラー。映画
には、ツリーハウスや森に作られた仕掛けなど、1960年のデ
ィズニー映画『南海漂流』を思い出させる楽しさもある。
脚本と監督は、夫妻コンビのジェニファー・フラケットとマ
ーク・レヴィン。2004年キルスティン・ダンスト主演の『ウ
ィンブルドン』の脚本でも知られる彼らは、この後、日本で
はお正月公開予定の『センター・オブ・ジ・アース3D』の
脚本も手掛けている。
『ロックンロール・ダイエット』
コラムニストの中丸謙一郎著による同名のダイエット本を原
作とする映画化作品。なお原作は、半年間で約15kgやせたと
いう筆者のダイエット実践本だそうだ。
ただし、原作は物語ではなくマニュアル本だそうで、映画化
ではそのタイトルから物語を作り出している。その脚本は、
2003年に原口智生が監督した『跋扈妖怪伝・牙吉』なども手
掛けている神尾麦。神尾は他にシリーズアニメの『銀河鉄道
999・外伝』なども手掛けているようだ。
物語は、昔は格好良いロックンローラーだったが、妻と2人
の娘の家庭が生み出す幸せ太りで、今や完全にヘヴィ・メタ
ボリックになっている主人公が、一念発起ダイエットに挑戦
すると言うもの。そこに長女のデビューライヴや謎のロック
娘などの話が絡む。
主人公を演じるのは嶋大輔。元ロッカーで、しかも現在はヴ
ァラエティ番組などでメタボを邪揄されている体型だから、
これは正に適役というところだろう。それに劇中にはギター
の演奏シーンもあるから、これもできる人でないといけない
ところだ。
そしてこのバンド演奏シーンでは、共演の長澤奈央がかなり
良い雰囲気で、今年2月に紹介した『Girl's BOX/ラバーズ
・ハイ』にも出演していた元東映戦隊シリーズのヒロインが
頑張ってくれている。
その他の出演者は、妻役に三原じゅん子と、2人の娘役に波
瑠と紗綾。またバンド中間の役でウガンダ・トラが出演して
いて、これが遺作になったようだ。
まあ、音楽を中心とした家族ものということでは、在来りの
ストーリー展開というところではあるが、演奏シーンはさす
がだし、特に、長澤も入って途中から替え歌になるライヴの
シーンは、主人公と似た環境にいる者にはちょっと身につま
されるところもあった。
ただし、原作が実践本という割には、ダイエットのシーンが
断食と過酷な運動だけというのはちょっと物足りないところ
で、これでは、プレス資料にある「ダイエットは正真正銘の
ロックなのだ」という原作のスピリットがあまり出ていない
ような気がした。
原作本が再刊もされるほど実践的なものであるなら、もっと
特別なロックなダイエット術が描かれているのではないかと
思えるものだが、映画にもそれに則したシーンを描いて欲し
かったところだ。
つまりこの映画では、ダイエットのマニュアルの部分も示し
て欲しかったもので、それが、本来この映画の狙うべき中高
年男性層の観客も望むところだったと思うのだが。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』
1966年に放送開始された『ウルトラマン』から4代目『エー
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06月08日(日)
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