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On the Production
by 井口健二
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■第129回
火山の噴火までの3日間を描いて行くというものだ。
ポランスキーの古代史物というのは珍しい感じがするが、
実際に本人も「今までは自分の器ではない」と考えていたよ
うだ。「しかしこの作品はスリラーであって、しかもハリス
の本はすべて読み通したが、彼は実に丁寧にリサーチを行っ
て、克明な作品を作り上げている。私は脚本を書くことへの
誘惑を止められなかった」として、この作品を手掛ける理由
を説明している。また、1974年の自身の代表作にも絡めて、
「『チャイナタウン』にも繋がりがあるんだ。水の利権を巡
る話だからね」とも発言したということだ。
一方、この作品では大量のVFXを使うことになるが、そ
れについては、「これ見よがしのVFXを使うことは好きで
はない。でも、『戦場のピアニスト』にも約200のCGIが
使われているし、『オリバー・ツイスト』ではそれが400以
上もあるんだ。いつも何か少し違ったことにチャレンジする
のが、自分を前に進めて行くことになると思う」と、新しい
ことへの挑戦を楽しんでいるようだ。
因にポランスキー作品で、『ローズマリーの赤ちゃん』や
『チャイナタウン』は、テントポールという言葉が出来る以
前のイヴェントピクチャーだったという評価はあるようだ。
しかし、現実に彼の最大の興行収入作品は、『ピアニスト』
の3200万ドルだということで、その4倍の製作費を掛ける今
回の作品は、正にポランスキーの最大の挑戦になりそうだ。
* *
マーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド』に続編
の計画が紹介されている。
この計画については、まず俳優のマーク・ウォールバーグ
が発言したもので、それによると、オリジナルの『インファ
ナル・アフェア』と同じく前日譚と後日談が計画されている
そうだ。そして後日談では、新しいキャストが組まれるとし
ており、その中にはロバート・デ=ニーロや他にも数人が話
し合われているとのことだ。それに対して前日譚には前のキ
ャストが戻るとしている。
一方、リメイク版の脚本を手掛けたウィリアム・モナハン
からも、スコセッシに続編の提案をしたとの報告がされてお
り、監督も3部作とすることには前向きとの情報もある。ス
コセッシが後2本も監督するかどうかは流動的だが、製作者
としては全部に関るつもりようだ。オリジナルと違えた結末
がどうなるか…面白くなりそうだ。
実のところは、1月18日に行われたディカプリオとスコセ
ッシ監督の来日記者会見では、監督からかなりイレギュラー
な発言も飛び出して、その紹介は控えているところがあるも
のだが、首尾良く続編が作られたら、その時にはその辺の状
況をはっきりと監督に聞いてみたいところだ。
* *
昨年第109回では、“Into the Mirror”という題名で紹介
した超自然現象物のホラー作品が“Mirrors”と改題され、
この映画化に、『24』が日本でも絶大な人気を誇っている
キーファー・サザーランドの主演が発表された。
この作品は、日本では昨年公開されたフランス製スプラッ
ターホラー『ハイ・テンション』のアレクサンドル・アジャ
監督が、ホラー映画『サランドラ』のリメイクに続くハリウ
ッド進出第2作として準備していたもので。物語は、元警官
でモールのセキュリティ担当者の主人公が、鏡の前ばかりで
起きる怪死事件を追う内に、鏡の中にいる超自然の存在を発
見し、奴らと対決することになるというもののようだ。
元々は昨年秋の撮影が計画されていたが、出演者が決まら
ずにいたもので、そこにサザーランドの主演とは待っていた
かいがあったと言える。なおサザーランドのスケジュールで
は、4月まで『24』のシーズン6を撮影し、5月1日から
主にルーマニアで行われる本作の撮影に参加、これが6月半
ばまで行われて、7月にはシーズン7の撮影に入るというこ
とだ。因に、製作総指揮も兼任しているシーズン7と8まで
の出演料は、4000万ドルに達する見込みだそうだ。
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02月15日(木)
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