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On the Production
by 井口健二
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■第83回
的なホラー映画シリーズで楽しむための陰謀を企てている」
と紹介されていた。
        *         *
 またまたゲーム業界から映画への参入で、『リディック』
のゲーム版の脚本と製作などを手掛けたフリント・ディルと
ジョン・ズーアのチームが、ディメンションと映画製作に関
する2年間の優先契約を結んだことが発表された。
 彼らはすでにディメンションとの間で、“Backwater”と
いうオリジナルゲームの契約を結んでいるが、この脚本をさ
らに映画に発展させることが検討され、彼らの製作総指揮に
よる映画製作が進められているということだ。そして今後は
これをモデルケースとして、彼らが執筆する脚本を、ゲーム
と映画の両方で製作する契約を結ぶことになったものだ。
 なお、彼らが手掛けた『リディック』のゲーム版は、昨年
度の映画原作ゲームのベスト作品に選ばれているそうだ。ま
た彼らは、ディメンション作品でロベルト・ロドリゲス監督
のDGA脱退につながった映画“Sin City”のゲーム版や、
ワーナー作品の『コンスタンティン』のゲーム版の製作など
にも関わっている。
 因に、ディメンションの親会社となるミラマックスは、創
始者ボブ&ハーヴェイ・ワインスタイン兄弟のディズニーと
の決別に揺れているが、兄弟は決別後にミラマックスから離
脱した後も、ディメンションの名前は自分たちのものにする
方針ということで、今回の契約もその新生ディメンションと
結ばれたものになるようだ。
        *         *
 今夏の大作“War of the World”(宇宙戦争)をパラマウ
ントと共同製作しているドリームワークスが、同作の脚色を
手掛けたデイヴィッド・コープの新企画に対し、ユニヴァー
サルと共同で200万ドルの契約を結んだことが発表された。
 この作品は、“Ghost Town”という題名のみ紹介されてい
て詳しい内容は明らかにされていないが、ジャンルはロマン
ティックコメディということだ。そしてコープは、監督も手
掛けることになっている。また脚本は、コープとジョン・カ
ムプスが執筆することになっているが、その執筆は“War of
the World”の撮影が完了し次第開始されるということで、
多分そろそろ着手されているというところだろう。
 因に、企画段階での200万ドルという金額は、ハリウッド
でもかなり高額のようだが、『ジュラシック・パーク』『ミ
ッション・インポッシブル』『スパイダーマン』と続くコー
プの作品歴では当然と考えられているようだ。
 一方、コープが監督を手掛けるのは、昨年公開の『シーク
レット・ウィンドウ』に続くことになるが、スティーヴン・
キングの原作を脚色した前作に対して、今回はオリジナルの
アイデア。また、どちらかというとアクション中心の作品で
実績のあるコープが、どのようにロマンティクな、しかもコ
メディを見せてくれるかにも興味を引かれるところだ。
 なお、コープとカムプスは、『ジュマンジ』の続編と称さ
れるクリス・ヴァン・オールズバーグ原作“Zathura”の脚
色も担当している。
        *         *
 2002年4月15日付の第13回で紹介した“The Wicker Man”
のリメイクが、以前の情報通り、ニコラス・ケイジの主演、
ニール・ラビュートの監督で実現されることになった。 
 この作品は、以前にも紹介したように、1973年にエドワー
ド・ウッドワードとクリストファー・リーの共演で映画化さ
れたオリジナルをリメイクするもので、イギリス製作のオリ
ジナルでは、若い女性ばかりの連続失踪事件を追う刑事が、
スコットランド西海岸の小さな島で、謎めいたコミュニティ
ーの秘密に迫るというもの。
 そしてリメイク版では、舞台を現代のメイン州に移すとい
うことで、撮影は7月15日からカナダのヴァンクーヴァーで
行われることになっている。なお以前の紹介では、舞台はア
メリカ西海岸となっていたが、情報が間違っていたようだ。
まあオカルト的な話は、西海岸でもできないことはないが、

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03月15日(火)
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