ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460302hit]
■第51回
たジェフリー・ケインが担当し、主人公のジョスティン・ク
ウェイル役にはレイフ・ファインズの配役も決定して、来年
3月からの撮影が予定されている。
因にこの計画、元はマイク・ニューウェルの監督で進めら
れていたものだが、彼が“Harry Potter and the Goblet of
Fire”の監督に決ったためにメイレレスの起用となったよ
うだ。しかし、前作で社会性の強い作品を手掛けたブラジル
人監督には、第3世界と西欧企業の関係を描いたこの原作の
テーマに最適との呼び声も高く、製作会社のフォーカス・フ
ューチャーズが所有する全世界の配給権には、すでにミラマ
ックスやUAなどから強い引合いが来ているということだ。
なおル=カレ原作の映画化では、2001年に原作者自身の脚
色製作総指揮による『テイラー・オブ・パナマ』が公開され
ているが、今回の映画化は原作者が直接関わっているもので
はないようだ。
* *
前回に続いて、アイザック・アジモフ原作の映画化の情報
で、パラマウントとクルーズ/ワグナーの製作による“End
of Eternity”(邦訳:永遠の終り)の計画が報告された。
1955年に発表された原作は、アジモフでは珍しい時間テー
マの作品で、時間移動の手段を手に入れた人類は、時間管理
機関を創設して正しい歴史が進むよう操作を行っているが、
その担当官が一人の女性を愛したことから問題が生じるとい
うもの。
そしてこの原作の映画化の計画は数年前から立上げられ、
一時はゲイリー・ゴールドマン脚色で、リドリー・スコット
監督という話もあったようだが、立ち消えになっていた。
今回はこの作品の脚色に、“The Singing Detective”と
いう作品のパラマウント配給が決ったキース・ゴードンの起
用が発表されたもの。因にゴードンは、ジェニファー・コネ
リーの主演で2000年に発表した“Waking the Dead”という
作品が高い評価を受けているようだ。
なおこの計画で、トム・クルーズの出演は発表されていな
いが、パラマウントでは、“Timeline”に続く時間ものとし
て期待される。
* *
クルーズ/ワグナーの話題のついでに、来年1月からの撮
影が予定されている“Mission: Impossible 3”で、新たな
キャスティングの情報が紹介されている。
同作のキャスティングでは、先にヒロインの情報をお伝え
したが、今度は男優で、アンディという名前のチームメイト
が選考されている。役柄は、20代後半から30代前半、すでに
IMFのエージェントで、聡明で運動能力に優れ、コメディ
アンのようなウィットを持ち、コンピューターに対する知識
も豊富。さらにバイカーで、ヒップホッパー、高位の貴族の
称号を持つというもの。
こんな奴がいるのかと言われそうだが、役柄ということだ
から、別段本人がこの通りである必要はない。要はこのよう
な雰囲気を持っている俳優が選考されているということだ。
因に、女優の方にはアメリカ訛りが喋れることという条件が
あったが、男優は国籍を問わないということだ。
ただし、『ナーク』のジョー・カーハンが監督するシリー
ズ第3作は、最新の製作情報でもトム・クルーズ以外のキャ
スティングは明らかにされておらず、ヒロインの選考も進ん
でいないようで、さらに撮影開始が遅れるという情報もある
ようだ。
* *
クリス・ヴァン=オールズバーグの原作で、CGI/実写
合成による“Polar Express”の映画化を、キャッスルロッ
ク=ワーナーとの共同で完成したばかりのトム・ハンクス主
宰プレイトーンから、さらに絵本の映画化の計画が発表され
[5]続きを読む
11月15日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る