ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■龍城恋歌、アイデンティティー、ネレ&キャプテン、フレディVSジェイソン、マッチスティック・メン、しあわせな孤独、MUSA、NCW
う。英雄物語にはよくある展開だが、三角関係を想像させる
部分もあって納得できる展開になっていた。       
そして後半は、砦に立て籠った主人公たちを襲う蒙古軍とい
う戦闘アクションで、そこには民間人もいるという図式は、
まるで『アラモ』という感じ。これもまた見ていて納得とい
う感じのものだった。                 
使節団のメムバーやその他の周囲の人々の個々のドラマもさ
りげなく挿入され、2時間を超える上映時間を飽きさせない
のは見事。また、明の姫君をチャン・ツィイーが客演してい
て、あまりアクションはないが、気の強いお姫様の雰囲気が
良かった。                      
なお、台詞は中国語と朝鮮語が入り混じっているらしいのだ
が、字幕が同じで区別が付かなかった。相互に理解できてい
るのか、いないのかという辺りが、重要になる部分もあった
ような感じもしたのだが。               
                           
 最後に、ニュー・シネマ・ワークショップ主催の『Movies
-High 4』というイヴェントを見せたもらった。      
 このイヴェントには昨年も招待されて見に行ったが、昨年
の作品は、正直に言って学生映画というか、アマチュアの作
品という感じだったが、1年経った今年は格段に上手くなっ
ているのには驚かされた。出演者にもプロの俳優や劇団の子
役を起用しているものが多く、下手なプロ作品よりしっかり
している感じのものもあった。             
 中でも、映画祭での入賞も果たしている『雨と冒険』は、
その感性の瑞々しさと懐かしさで、思わず胸が熱くなった。
この監督の次回作はぜひ見たいところだ。        
 ただ、これは去年も感じたが、全体的に大人しすぎる雰囲
気があり、何か4畳半的なこじんまりとしたまとまり方で、
弾けるような感覚に乏しいことが気になった。来年はもっと
弾けた感じの実験的な作品も期待したい。そろそろそういう
作品が現れても良い時期だろう。            
 後は、殆どの作品に共通して暗転の使い方がちょっとくど
い感じがした。多分指導者の考えなのだろうが、最近の映像
で暗転の使用は減ってきていると思うので気になった。  
 昨年は、会場の設備の影響もあって、多少見るのに努力が
必要だった面もあるが、今年の調子なら今後も見続けたいと
いう思いがした。いつの日かここから映画監督が育つことも
期待したい。                     

09月16日(火)
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