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On the Production
by 井口健二
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■おさるのベン、マーティ・シュプリーム、水の中で息をする-彼女でも彼でもなく-、ウィキッド永遠の約束、ランニング・マン
もあったと記憶している。
でもそれが絶滅に瀕していたようだ。しかしそこからの復活
が実現してきているようで、そんなことが知れたのも価値の
ある作品だった。今年は日本の牡蠣も大変そうだが、他山の
石にはしない方が良いのかもしれない。
ただしクイアとの関連性は良くは判らなかったかな。まあそ
ういう見方もあるのだろうけど…。特にアメリカのスポーツ
界はそれで揺れているようだし。
公開は2026年1月31日より、東京地区は渋谷のシアター・イ
メージフォーラム他にて全国順次ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社ブライトホース・フィルムの招
待で試写を観て投稿するものです。
『ウィキッド永遠の約束』“Wicked: For Good”
2024年12月紹介『ウィキッドふたりの魔女』の後編。前編の
最後で袂を分かったふたりの魔女の関係が、ドロシーの到着
によって新たな展開を迎える。
悪い魔女(ウィキッド)エルファバは人々の前から姿を消し、
森の中でひっそりと暮らしていたが、その力を怖れるオズの
魔法使いたちは彼女を追い立てるためマンチキンや動物たち
に迫害を加え始める。
一方、オズの国の新たな顔となった良き魔女グリンダには王
子との婚礼が決まり、壮麗な結婚式が準備されていたが、悪
い魔女を怖れるマダム・モリブは嵐を引き起こしてエルファ
バを亡き者にしようと企んでいた。
そして嵐の中を飛んできた家が悪い魔女を押しつぶす。しか
しそこにはオズの国を司るある秘密が隠されていた。果たし
てグリンダとエルファバはその秘密を暴いて、オズの国に平
穏を取り戻すことがことができるのか…。
L・フランク・ボームの原作を表裏にした物語が展開されて
行く。
出演は、前作に引き続いてのシンシア・エリヴォとアリアナ
・グランデ。他にジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイ
ター、マリッサ・ボーディ。
さらにボーウェン・ヤン、ブロンウィン・ジェームズ、キア
ラ・セトル、アンヂ・ナイマン、コートニー・メイ・ブリッ
グス。そしてミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラムらが
脇を固めている。
監督も前作に続けてジョン・M・チュウが担当した。
前作では最初にドロシーの到着が描かれていたが、本作では
中盤でそのシーンが再登場して作品が2部作になっている理
由が明確になっているかな。そこからは正に原作の裏話で、
その点の面白さも味わえる作品だ。
ただ原作の悪い魔女が本当はどうだったのかという展開は、
描きたい主旨は理解するけどなかなか表現は難しい。特に死
んでいる魔女の復活は、この展開ではちょっと安易だったか
な。結末ももっと違うものであって欲しかった気もした。
とは言え小説の原作があって舞台版があっての本作の成立と
いうことではこれが精一杯っだたのかもしれない。でも何か
物足りなさが残る感じもした。
公開は2026年3月6日より全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社東宝東和の招待で試写を観て投
稿するものです。
『ランニング・マン』“The Running Man”
2017年10月1日付題名紹介『IT/イット “それ”が見えた
ら、終わり。』などの原作者スティーヴン・キングが1982年
にリチャード・バックマンの名義で発表した小説を、キング
の製作総指揮、2014年2月紹介『ワールズ・エンド』などの
エドガー・ライト脚本、監督で映画化した作品。
物語の背景は貧富の差が限りなく開いた近未来のアメリカ。
その世界で主人公は下層階級に属する男性。彼は実直に生き
てきたが、同僚を助けようとして執った行動で勤務先の不興
を買い職場を追われてしまう。
一方その世界では、命懸けで一攫千金を狙えるテレビのリア
リティショウが人気を博していた。それは30日間逃げ続けれ
ば大富豪をも超える賞金が得られるというものだが、失敗す
れば即死。しかも今まで成功者は出ていなかった。
そんな危険な賭けに今までは目を呉れない主人公だったが、
子供の病が悪化し、遂に決断を下さなくてはならなくなる。
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12月21日(日)
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