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On the Production
by 井口健二
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■殺し屋のプロット、ヒグマ!!、ネタニヤフ調書 汚職と戦争、楓
保護区だ。そこに向かう道で星座について語り合うカップル
の乗ったレンタカーが事故に遭う。
そして物語は、同じに見えるカップルの日本での生活に繋が
る。2人は共に出勤するが、途中で男性は女性に隠れて着替
えをし、自分の職場へと向かう。そこで男性は星空とは関係
のない静物写真のカメラマンだった。
そんな2人の秘密が徐々に解き明かされて行く。
出演は、2024年1月紹介『湖の女たち』などの福士蒼汰と、
2019年2月24日付題名紹介『賭ケグルイ』などの福原遥。他
に宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗。そして大塚寧々、加藤雅
也らが脇を固めている。
また脚本は、2024年10月紹介『大きな玉ねぎの下で』などの
高橋泉が担当している。
実は映画を観る前に試写状の惹句を観てしまって、物語の最
初の謎を知ってしまっていた。従ってそれを知らないで観た
人の気持ちは判らないが、映画はそこが巧みに隠されている
ようで、そこは少し悔しい思いもしたものだ。
しかしそこを知っていると何故その謎に気付かないのかとい
う新たな謎も出てくるもので、その点を巧みに隠す物語の進
展には感心したものだ。特にキーとなる屋上の写真と絵葉書
の内容にはその経緯が巧みだった。
しかもそこに天文観測が絡んでくるのは天文ファンとしても
興味が惹かれるもので、その辺のやり取りには嬉しくなる場
面も満載だった。一方で福士が演じる2役の片方が左利きと
いうのも見事な演出に繋がっていた。
そんな様々な謎解きが巧みに鏤められているのも面白く、さ
らにそこから素晴らしいラヴストーリーが紡がれるのも素敵
な作品になっている。絵葉書についてはちょっと誤解してい
たところが見事に解消されるのも良かった。
それにカップルが乗るレンタカーの繰り返しのサスペンスも
見事と言える。素晴らしい作品だ。
公開は12月19日より全国ロードショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社東映/アスミック・エースの招
待で試写を観て投稿するものです。
10月12日(日)
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