ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459611hit]

■わたしたちの国立西洋美術館、658km陽子の旅、水は海に向かって流れる、ミーガン
ることにするが…。学習能力を持つアンドロイドは瞬く内に姪
の親友となり、姪に尽くすようになる。
しかしそこには大きな落とし穴が待っていた。
物語を発案したのはワンと、本作の製作総指揮を務めるマイク
ル・クリアリー及びジャドスン・スコット。その原案から新作
ドラマシリーズ“Star Trek: Strange New Worlds” などを手
掛けるケアラ・クーパーが脚本を担当している。
監督には2014年に“Housebound”というホラーコメディを発表
しているニュージーランド出身のジェラルド・ジョンストンが
抜擢。デビュー作ではブラムハウス作品をパクりまくったとい
う監督が本懐を遂げたようだ。
そして出演者には、2017年8月紹介『ゲット・アウト』などの
アリソン・ウィリアムズと、Netflix で多くのシリーズに出演
している子役のヴァイオレット・マッグロウ。2018年9月2日
付題名紹介『クレイジー・リッチ!』などのロニー・チェン。
さらにアンドロイド=ミーガンの創造には、スタントガールの
エイミー・ドナルド、声優のジェナ・デイヴィスの他、パペッ
ト監修のエイドリアン・モロー、アニマトロニクスのデヴィン
・シーマンら多数が関っている。
なお関連のクレジットではSPFX監修タレイ・シーレル、SPFX制
作管理リタ・マキシムという項目があって、日本の配給会社の
プレス資料でSPFXという略称が使われるのは珍しいと思ったも
のだ。
殺人人形ということでは1988年にスタートした『チャイルド・
プレイ』のチャッキーが思い浮かぶが、偶然とはいえAIを生
じたロボットが学習するという展開では1986年の『ショート・
サーキット』が先駆かな。
ただし百科事典で学んだジョニー5の善良さに比べると、ネッ
トで学ぶミーガンの恐ろしさは、そのまま現代を象徴している
とも言えそうだ。
AIの学習ということでは2020年1月19日に紹介した『AI崩
壊』も比較できるが、本作はそのアンチテーゼとして現代の科
学技術開発に警鐘を鳴らす作品にもなっている。
公開は6月9日より、全国ロードショウとなる。

04月23日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る