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On the Production
by 井口健二
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■ロング・S、スピード・S/エクスト・J(テッド・B、ナイト・OS、コンプリシティ、花と雨、ファンシ、シグナル、ペット・S、ダウントン・A)
される。そしてそれを如何に解決するかが焦点となるが…。
共演は2010年11月紹介『モンガに散る』などのイーサン・ル
アン、2019年1月20日題名紹介『芳華 Youth』などのエレイ
ン・チョン。他にリン・ボーホン、リン・ポンらが脇を固め
ている。監督は中国第七世代と呼ばれるヴァッシュ・ヤン。
CG処理で若返ったジャッキーも見どころとされる作品だ。
公開は2020年1月より全国ロードショウ。)

『コンプリシティ 優しい共犯』
(藤竜也と2006年12月紹介『孔雀』がデビュー作という中国
俳優ルー・ユーライ共演で、技能実習生として来日し違法滞
在する人たちの実情を描いた作品。主人公は技能を学べると
信じ来日するが、夢破れ他人の在留カードを買って別人とし
て働き始める。そこは中国生まれの日本人男性が帰国して開
いた日本蕎麦の店だったが…。蕎麦打ちの修行を続ける中で
穏やかな師弟関係が築かれて行く。共演はファッションモデ
ルの赤坂沙世、舞台女優の松本紀保。脚本と監督は、藤主演
の短編作品で各国映画祭の受賞に輝いている近浦啓の長編デ
ビュー作となる。本作も東京フィルメックスでの観客賞など
受賞しているようだが、根本的に主人公2人は犯罪者なので
あって、その点をうやむやにした結末はいかがなものか。こ
こは字幕で説明するか、思い切って数年後に北京で開店して
いるような結末が欲しかった。公開は2020年1月17日より、
東京は新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)

『花と雨』
(東京都出身だが幼少期ロンドンで過ごしたという伝説(?)
のラッパー SEEDAのリリックを基に、同じ経緯で社会から疎
外された若者の彷徨が描かれる。それは大麻草の栽培など麻
薬に彩られたものになるが…。出演は2019年9月紹介『羊と
オオカミの恋と殺人』などの笠松将。2012年10月紹介『カミ
ハテ商店』などの大西礼芳、2018年11月25日題名紹介『半世
界』などの岡本智礼。他につみきみほ、松尾貴史らが脇を固
めている。本作の主人公も上記と同様に犯罪者だが、本作で
は一度逮捕される描写はあるもののその後も再び売りに走る
など、犯罪に対する認識が少し甘いようにも感じる。マスコ
ミ資料に掲載されたリリックに直接的な表現は見当たらない
が、隠語があるのかな。脚本と監督はインスタレーションや
MVを多く手掛ける土屋貴史の長編デビュー作。社会的には
少し心配もある作品だ。公開は2020年1月17日より、東京は
ヒューマントラストシネマ渋谷他で全国ロードショウ。)

『ファンシー』
(2007年4月紹介『テレビばかり見てると馬鹿になる』など
の山本直樹原作を、テレビシリーズの脚本や2008年10月紹介
『ノン子36歳』のメイキングなどを手掛けてきた廣田正興の
脚本、初監督で映画化した作品。本業は彫師だが局員らが皆
副業を持つ郵便局の配達員の男性と、彼が毎日ファンレター
を配達するペンギンと自称する詩人。さらに詩人の許に押し
掛けてきたファンの女性がちょっと不思議な世界観の物語を
展開する。出演は永瀬正敏、窪田正孝、小西桜子。他に深水
元基、尚玄、榊英雄、佐藤江梨子、宇崎竜童、田口トモロヲ
らが脇を固めている。物語の舞台となる温泉街ではヤクザが
抗争を繰り広げていたり、かなり殺伐としているはずなのだ
が、映画はふわふわしたムードの中で、それなりにHシーン
なども織り込んで展開される。因にヤクザの話は原作にはな
いそうでその発想にも驚いた。公開は2020年2月7日より、
東京はテアトル新宿他で全国順次ロードショウ。)

『シグナル100』
(2017年9月紹介『不能犯』の宮月新原作によるコミックの
映画化。教師によって自殺催眠を掛けられた1クラス36人の
生徒が、最後の1人になれば催眠は解けるという条件の下、
引き金となる100個のシグナルを解明し、あるいは級友を自
殺に追い込んで自分は助かろうとするサヴァイヴァル劇。と
言うよりは自殺する生徒の死に様を描く究極の殺戮劇。同様
の生徒同士の殺し合いでは、2000年公開の『バトル・ロワイ

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11月17日(日)
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