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On the Production
by 井口健二
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■ハンターキラー(Bの戦場、嵐電、僕はイエス様、空母いぶき、作兵衛さん、賭ケグルイ、さよならくちびる、ビル・エヴァンス、ベン・イズB)
も見えてくる。監督はテレビドキュメンタリーなどを多数手
掛ける熊谷博子。公開は5月25日より、東京はポレポレ東中
野他で全国順次ロードショウ。)
『賭ケグルイ』
(累計発行部数500万部を超えるという河本ほむら原作コミ
ックスの実写映画化。すでにMBS・TBS系列でのテレビ化もあ
る物語が、主なキャストも引き継いで劇場に登場する。校内
の序列がギャンブルで決定されるという学園を舞台に、転校
してきたギャンブル狂の少女が頭角を現し、生徒会と対決。
そこにはギャンブルに反対する勢力も存在するが…。この物
語に浜辺美波、高杉真宙、福原遥、伊藤万理華、池田エライ
ザ、中村ゆりか、森川葵らのキャストが揃う。監督は2018年
8月5日題名紹介『3D彼女』などの英勉。ギャンブル依存
症が問題になっている時代に何ともはやという感じではある
が、行われるギャンブルはいずれもオリジナルなようで、い
わゆる賭博ではないのが見識かな。さらに映画の展開ではギ
ャンブルだけでなく、アクションもそれなりに披露されて緩
急が付けられている。公開は5月3日より、東京はTOHOシネ
マズ日比谷他で全国ロードショウ。)
『さよならくちびる』
(2018年12月23日題名紹介『サムライ・マラソン』などの小
松菜奈と、同日紹介『チワワちゃん』などの門脇麦のW主演
で、人気ミュージシャンの秦基博、あいみょんの楽曲が全編
を彩る音楽ロードムーヴィ。2人は職場で知り合い、デュオ
を組んで路上で歌い始める。そんな2人をサポートするのは
昔は人気バンドにいたという『チワワちゃん』などの成田凌
扮するローディ兼マネージャの男だったが…。3人の関係が
微妙になって行き、ついに最後のツアーが始まってしまう。
原案・脚本・監督は2004年12月紹介『カナリア』などの塩田
明彦。主演の2人は自らギターを弾いて歌っているようで、
特にあいみょんの楽曲が若い女性の心を掴みそうだ。そして
2人の気持ちを歌に込める秦基博プロデュースの主題歌が、
見事に映画を締めくくる。少し掟破りな感じもするが、その
無理を押し込める演出も見事だった。公開は5月31日より、
全国ロードショウ。)
『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』
“Bill Evans/Time Remembered”
(1980年に51歳で他界したジャズピアニストの生涯を追った
ドキュメンタリー。アメリカ東部の身分を持つ家に生まれ、
幼い頃から兄と共に音楽を学び、10代でジャズを聴いてアマ
チュアバンドでの演奏も開始する。1950年に大学を卒業した
翌年から兵役で朝鮮戦争に従軍するが、陸軍バンドでの演奏
活動で前線には出なかった。しかし兵役中に生涯の悪癖とな
る麻薬に染まってしまう。そして1954年に退役、ジャズの中
心地ニューヨークで伝統、前衛を問わず優秀なピアニストと
して頭角を現して行く。頭を前に倒した独特な演奏スタイル
で多くのミュージシャンと共演、また自ら率いるバンドでは
多くの名曲、名演奏で一世風靡するエヴァンスだが、麻薬の
魔手からは逃れられなかった。直接の死因は薬物とされては
いないが、長年の摂取による影響は明らかなようだ。何度も
同じような作品を見ている気がする。公開は4月27日より、
東京はアップリンク吉祥寺他で全国順次ロードショウ。)
『ベン・イズ・バック』“Ben Is Back”
(ジュリア・ロバーツが、薬物依存症の息子を全力で守ろう
とする母親に扮したヒューマンドラマ。クリスマスの前日に
突然帰ってきた長男。依存症の治療は順調だと語る息子だっ
たが、家族が教会から帰って来ると家が荒らされ、愛犬が消
えていた。それは彼の帰宅を知った組織の仕業だった。脚本
と監督は2004年9月紹介『エイプリルの七面鳥』などのピー
ター・ヘッジス。長男役は監督の実子で2017年11月12日題名
紹介『スリー・ビルボード』などのルーカス・ヘッジズ。他
にキャスリン・ニュートン、コートニー・B・ヴァンスらが
脇を固めている。米国では薬物に係る死亡が死因のトップに
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02月24日(日)
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