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On the Production
by 井口健二
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■第二警備隊(英国総督最後の家、ヒトラーを欺いた、高崎グラフィティ、国家主義の、輝ける人生、祝福、ブエナ・ビスタ)
に熱中したダンスを通じて親しい男性もできてくる。監督は
2006年2月紹介『ファイヤーウォール』などのリチャード・
ロンクレイン。「郷に入っては郷に従え」ではないけれど、
自分もこんな年齢になってくると、このようなことがあって
も楽しいかな? しょぼくれてなんかいられない! そんな
気持ちにさせてくれる作品だ。公開は8月より、東京はシネ
スイッチ銀座他で全国順次ロードショウ。)

『祝福〜オラとニコデムの家〜』“Komunia”
(2017年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で最高賞を受賞
した作品。登場するのはポーランド・ワルシャワ郊外の下層
階級の街で、父親と自閉症の弟と共に暮らす少女。母親はお
らず、父親に収入はあるようだが余り覇気は感じられない。
少女はそんな家族を1人で護っている。そして少女のささや
かな夢は、弟が初めての聖体拝受に成功すれば、家族がまた
一つになれるというものだったが…。共産政権時代の名残り
なのか、最低限の社会保障のようなものはあるようだが、生
活レヴェルは最低線という感じ。そんな中で少女は健気に生
きている。映画では何を聞きつけたのか突然母親が帰ってく
るシーンがあったり、それなりの展開はあるが、結局は元と
変わらない生活が続いて行く。哀しいけどこれが現実。ただ
最後のシーンの弟のベルトは、出来るようになったのかな?
公開は6月23日より、東京は渋谷ユーロスペース他にて全国
順次ロードショウ。)

『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ アディオス』
          “Buena Vista Social Club: Adios”
(ヴィム・ヴェンダース監督が1999年に発表しオスカー候補
にもなった音楽ドキュメンタリーから18年、高齢化の団員の
何人かは他界して最後の世界ツアーが行われる。その模様を
2013年5月紹介『ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡』
のルーシー・ウォーカー監督が描いた2017年の作品。ヴェン
ダース監督作品の公開では世界的なキューバ音楽ブームが巻
き起こり、正にセンセーショナルだったが、本作ではさらに
そのルーツなども掘り起こし、ウォーカー監督らしい見事な
作品になっている。また僕としては、2000年の前作公開時に
は歌詞に字幕が付かず、歯痒い思いのした記憶があるが、今
回は歌の内容もリンクしてより感動の深まる作品になってい
る。それは団員たちが体験したキューバの当時の状況なども
反映したものだ。そんな奥深い部分も描ている作品だ。公開
は7月20日より、東京はTOHOシネマズシャンテ他で全国順次
ロードショウ。) 
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

05月27日(日)
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